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数字松 - 一松 × 十四松 - ( 一十四 ) 【 4 】
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十四松が 無防備だとかは もう関係なくなってきた 。 街で嫌なことしかされず 、 それでも笑顔で接してきた 。 そんなのを思い浮かべるとどれだけ辛いかがわかってくる 。
「 僕のせいだよね 、 」
ゆっくりと相手の髪に触れて頭を撫でる 。まだ嬉しそうな顔を浮かべているが 裏に何を思っているのかは分からないため 少しばかり心配だ 。 何せ 、 自分が原因でこうなってしまったのだから 。
「 本当ごめん ... 」
「 こうなるとは思ってなかったんだよ ... 」
「 いっそ 、 僕がいなくなれば ... 」
いつも口から出てくるのは マイナスな言葉ばかり 。 それを否定してくれるのは誰もいないのだ 。 この館には 自分と 執事らしき者 、 そして十四松 。 二人とも寝ていては否定などできるわけがない 。 だから 、 中々マイナスの言葉を 出るのを否定できるものは現れず 、 言ってしまう癖も治らないのだ 。
「 ... 十四松 、 本当ごめん ... 」
「 ここにいても 街でまた変な噂されるんでしょ ... 」
「 居場所無くしちゃってごめんね ... 」
自分が満足するまで存分にマイナスな言葉を吐いては 、 目を瞑り 、 十四松と同じように眠りにつく 。
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