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数字松 - 一松 × 十四松 - ( 一十四 ) 【 6 】
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≪ 一松 side ≫
十四松はご飯を食べに別室に向かった 。 それじゃ 、 自分も動こうか 。
「 吸血鬼って 金属の釘を心臓に打ち込むと死ぬんだよ 。 太陽の光を浴びると弱るだけ 。 」
そんな独り言を言いながらとある事の準備をする 。 これは全て十四松の為なのだと言い聞かせながら 。 何をしてるのかって言ったら大体はわかると思う 。 金属の釘 を持ってくるんだもん 。
_ そう 、 死ぬ 。
きっとこうすれば 十四松は居場所を見つけられると思うから 。 街での噂とか仲間外れとか ... それらが無くなると思うんだ 。 原因は自分なのだから 。
「 いくら不老不死の生き物だって言われたって 、 これをやればいなくなるんだよ 。 」
「 ずっと十四松を悩ましてきた原因 、 それは僕自身 。 なら 原因をなくせばいいんだよ 。 そうすればきっと ... いい事も増えるよね ... 」
柄にもない涙を流しながら自分しかいない部屋で独り言を呟く 。 廊下に誰かがいるかもしれないが 、 言いたいことは言っておきたい 。 ただそれだけ 。
_ 今言わなかったら 死んだ後でも後悔すると思うから 、 今だけは好きなように 、 マイナス思考でいさせて欲しいんだよ 。
" 十四松 。 幼い頃から 今まで 。 ずっと迷惑かけてごめん ... 最初は他の子と一緒にいなくさせようとしてた 。 けど 、 楽しげに話すのを見たらそんな気なんて無くなって 、 すんなり街に返した 。 それがダメだったんだね ... 。 今まで 、 悩ましてきたその分 、 全て償うから 、 これからの人生 、 楽しく生きて ... "
机に向かって 十四松への手紙を書く 。 そして 、 表紙に " 十四松へ " と 。 裏には " 一松より " と 。 これが 最後の会話となるものなんだって思ったらまた涙が出てきてしまい 、 声を押し殺しながら小さく 、 泣き止むまで泣き尽くした 。
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