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水陸松 - 唐松 × 著炉松 - ( カラチョロ ) 【 4 】
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≪ 唐松 side ≫
遊園地へと向かう途中 、 いきなり相手が止まり 、 後ろへと手が引かれる 。 後ろを振り返れば 、 俯いて服をぎゅっと握っていた 。
「 ...... 、 チョロ松 、 」
繋いでいた手を引き 、 抱き寄せ 、 名を呼ぶ 。 目を潤ませ 、 見上げてくる 。 そっと頭を撫でて小さく微笑む 。
「 ... 、 怖いのか ? ...... また朝が来て 、 誰も分からない人の相手をするのが ... 。 どうしてそんな世界に入ったのかは知らないが ... 嫌なら 、 俺の元へ来い 。 好きでもない奴にこんなの言われて困るばかりだと思う ... 。 だが 、 怖い思いだとか 、 嫌な思いだとかは一切させない ! 絶対に 、だ ! ... もし 、 このままその世界にいるならそれでもいい ... 、
... 決めるのはチョロ松 、 だからな 」
「 ...... 、 僕は 、 カラ松さんの事が好きです 。 仕事だからって事じゃなく 、 プライベートの方で 。 何時も気を使ってくれたり 、 優しくしてくれたり ... 。 すごく嬉しかった 。 けど 、 仕事のせいで 、 ずっと一緒になんていれなくて ... 好きだって思ってても 、 他のお客様の相手しないとダメで 、 そんな気持ちも全部消してたんです 。 ... カラ松 ... は 、 僕を自由にしてくれる ? ... できたら ... お付き合い 、 とか ...... もしてくれる ? ... 大好きだって 、 ... 愛してるって 、 言って 、 愛を注いでくれる ...... ? 」
涙を流しながら 、 ゆっくりゆっくり ... 、 と小さく言っていくチョロ松 。 その涙を拭いながら話を聞く 。 幾つも質問をされるが 、 全て頷き 、 ぎゅっと抱きしめる 。
「 好きな相手が男娼とか 、 叶いっこない事だったしな ... 。 俺の元に来てくれるなら 、 なんでもしてやる 。 本当の愛だって教えてあげられる 、 無理に働かせたりしない 。 仕事がなかったら 、 好きな場所に連れて行って 、 好きなもの買って 、 沢山遊ぼう ... 。 今迄嫌なことされてたんだろ ? ... それなら 、 その分 、これからをいい事だらけに変えてやる ! 」
言い終わった途端 、 くす ... 、 っと小さな笑い声が聞こえた 。 ふと相手を見れば 、 知らぬ間に涙も消えていて 、 小さく笑っていた 。 嬉しい 、 と表情から読み取れるほどであった 。 目元は少し赤いものの 、 口元 、 目元は緩み 、 笑い 、 ぴたっと自分にくっついていた 。
「 ...... 、 カラ松 、 これからよろしくね ? ... それと ! ... これからお世話になります ! 」
「 あぁ ... ! ... 店には俺が言っておく 。 何も心配するな ... 、 何があっても守るから 、 」
「 ...... ありがと 、 ... 」
今迄何があったのか詳しくは知らない 。 けれど 、 ちゃんと言った 。
_ " これからいいことだらけにしてやる "
って 。 嬉し泣きだとか 、 笑い泣きだとかは仕方ない 。 けど 。 それ以外で泣かせることは絶対に 、 したくない 。
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