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水陸松 - 唐松 × 著炉松 - ( カラチョロ ) 【 5 】
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≪ 唐松 side ≫
「 遊園地行く前に ...... 、 ちょっと寄り道しようか 、 」
チョロ松の手を引き 、 向かったところは宝石屋 。 自分の行きつけの店でもあり 、 夜に開けてもらい 、 中へと入る 。店の中には 沢山の宝石が置いてあり 、 普通に買うには高い値段で売られていた 。その中で指をさしたのは " エメラルド " 。 綺麗に緑に輝くその色がチョロ松に合うと思ったからだ 。
エメラルドの宝石言葉は " 幸福 " や " 幸運 " 、 " 愛 " 。
チョロ松に幸福や幸運が降りますように 。 そして 、 沢山の愛を注げるように __ と 。
「 それ 、 指輪にしてくれ 。 あと 、 名前入れてくれないか ? 」
エメラルドを指差し 、 指示すれば 、 出来上がるまで店内を周り 。 けれど 、 不意に後ろから服を引っ張られる 。
「 その 、 カラ松 ... 。 あんなに高いの 、 どうするの ? 」
ネックレスならまだしも 、 指輪だからか 、 気になったのか問いかけては首を傾げてくる 。 にこ 、 っと笑えば " チョロ松のだ " と言い 、 また店内を見回り 、 青の宝石を見つける 。 けど 、 また後ろから問いかけられる 。
「 ...... 僕に 、 宝石とか 、 似合わないから ...... 、 其れに 、 高いし ... 、 あんなに綺麗なの 、 身につけるほど 、 綺麗じゃない ... 。 だから 、 つけるならカラ松にして ? ...... 、 僕には似合わない 、 」
ぎゅっと服を握り言えば俯き 、 軽く目を擦っていた 。 " 綺麗じゃない " だとか 、 " 似合わない " とか 、 そんなこと正直どうでもよかった 。 兎に角 、 俺のだっていう印を ... 、 消えない印をつけて欲しいだけだった 。 でも 、 こんなことを伝えたら 、 こんなことをしたら 、 絶対離せないと分かっていた 。 それなのに遂に行動にまで起こしていた 。 もう取り返しのつかないことになりそうだ 。
「 ... あとこれも 、 一緒に指輪にしてくれないか ? 」
渡したのはサファイア 。 宝石言葉は " 誠実 " や " 慈愛 " 。エメラルドもサファイアも ... 、 両方とも " 愛 " に関する宝石言葉を持っているのだ 。 だから選んだのもあるが 、 色が似合うから 、 という理由で選んでいたのもある 。 先に渡していた 、 エメラルドの指輪が出来 、 受け取る 。 指輪を持ち 、 チョロ松の左手を取る 。
「 ... チョロ松に良いチャンスが訪れますように 、 」
「 ... え ? 」
左手の薬指は婚約指輪だから 、 つけずに 、 左手の小指につける 。 チョロ松を見上げれば 、 戸惑いの表情を浮かべ 、 指輪を見ている 。サファイアの指輪ができれば 、 自分の左手の親指につける 。其々意味合いは異なる 。
左手の小指は " チャンスを引き寄せる " 又は " 愛情が深まる " 。
左手の親指は " 意思を貫く " 、 " 愛を貫く " 、 " 目的を実現させる " 。
_ チョロ松には幸せになって欲しいということから 、 幸福や幸運の意味があるエメラルドを左手薬指につけた 。
_ 自分はチョロ松に対して 、 深い愛情を注ぎたい 、 という目的から 、 慈愛の意味のあるサファイアを左手親指につけた 。
これらが うまく叶えば良いな 、 と思いながら自分の指輪を見つめ 。
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