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介入
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家がこんな生業だから、今までに色んな修羅場を見たが流石に親殺しに立ち会うことはなかった。
あの美少年の足元に転がる身体は、多分実の親だろう。
気を失ってるだけだとは思うけど。
美少年はこちらに気づいたのか、ぐるっと俺達の方を見てきた。
目が合って、そのまま引かれるように見つめ合う。
無機質で光を映さない目。
まるで感情が無いみたいだな…
でもじっと見ている内に、唯一俺が美少年の瞳に映っているのに気づいた。
そのとき、ゾクッと何かが走って堪らなくなる。
この美少年がほしい…
自然とそう思った。
今まで特に欲もなく生きてきた俺には、衝撃的で自分でもそう思ったことに驚く。
「ねえ…君、殺そうとしてたの?」
そう話しかけながら、少年を観察すると最初に目に付いたのが頬の痣だった。
殴られたのか?
それにこの部屋に充満する臭い、嫌な臭いだ。
男特有の、好まれないにおい。
そこから察するに、きっとこの少年は暴力の他に性的なDVも受けていたんだと思う。
だから、いちいち殺そうとしていた理由は聞かなかった。
「別に。お兄さんには関係ない、よ」
その綺麗な唇の隙間から、鈴の鳴るような可愛らしい声が聞こえた。
声まで完璧なんだ…
益々欲しくなる。
でもそう来たか。
確かに殺そうとしてた事は関係ないけどー…
「うーん、俺の上司が君のお父さんにお金貸してるんだ。だからここに来た。関係ないわけでもないんだよね」
「お金…」
ぼそっと美少年は囁いた後、ちらっと足元の身体を見た。
…見るからに返済の期待はできないだろうな
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