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白「っ!!!
...っ...はぁ...はぁ...はぁ...」
夢から覚めた。
お父さんから逃げた夢
周りを見ると茶色い電気がついていてふかふかのお布団の上であの見慣れた薄暗くて汚い家ではなかった。
...僕の隣の窓を見ると少しづつ明るくなって来ていた
カーテンを少し開け、お外を見ると広いお庭には椅子とテーブルが置いてあるだけだった
大きな門までは石の道が続いていた
その門の向こう側にはフラフラと包丁を持ちながら歩く男の姿が見えた。
「......」
白「っっ!?!?」
こっちで向いた...。
とっさに後ずさり幸さんに勢いよくぶつかる
幸「ん"...ん?
シロ...?どうした...ってまだ5時じゃん...」
白「あ...ごめ...なさ...」
僕がぶつかり起こしてしまったことに後悔をする
幸「もう少し寝てろ...」
そういって僕の手を優しく引き布団の中に入ると僕を抱きしめた
本当に幸さんは優しい...お父さんみたいに殴らない
...でもお父さんも最初は優しかったのを覚えている。
頭を撫でてくれたり
抱っこしてくれたり
公園で一緒に遊んだり
でも10歳の誕生日から変わった
殴られて手当てされる
でもまた殴られてまた手当てされる
でもいつしか手当てもされなくなって洋服も着させてくれなくなった
寒い日でも裸で凍えていたのを思い出す。
たくさん殴るお父さんでも1年に1日だけは優しい日があった
誕生日。
誕生日の日はケーキ買ってきてくれて食べ物もおにぎりを食べさせてくれた
その日は一番僕が大好きな日
ピーンポーン
幸「こんな朝早くからなんだよ...」
白「っ!?
ま...待って!」
幸「んぁ?」
白「...くださぃ...」
幸「お前どうした?
さっきっから変だぞ。」
きっとお父さんだ。
包丁持ってたから幸さんを...いや僕かもしれない...
でも誰かを殺そうとしてる...
怖い...
そう思わずには居られなかった...
幸「...1回落ち着け、なんか嫌な事でも思い出したのか?
それともなんか見たか?」
白「お、」
幸「お?」
白「お、おと...さん...外...包丁...」
幸「お父さん?外?包丁??なんか言ってることが支離滅裂だぞ?」
白「あ...ぅ...」
僕が変なうめき声を上げていると1回鳴っただけでずっと鳴らなかった音が続けてなり始めた
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
幸「あー!もー!何回も鳴らさなくても分かるわ!
はいはい、今出ますよ!!」
白「あ、行かな...いで...」
幸「んじゃ一緒に行くぞ。」
それだけ言うと僕を持ち上げて階段を降り始めた
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