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手当て
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この治療法は正しいものではありません。
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中「相変わらず広いっすね〜
んで?その抱っこしてるのが例の子ですか?」
こいつ見ないうちにまた髪の色変えたな...
今度は赤かよ...
幸「あぁ...
てか周りに男居なかったか?」
中「男?...あー!なんか綺麗な顔した中年のおっさんですか?
その人ならなんか包丁持ってたから近所の人が通報してましたよー
今逃げてる最中何じゃないですか?」
通報されたのか...
なんとなく捕まらないようにと思う自分を呪いたい。
幸「...そいつ多分コイツの父さんなんだわ
多分そうだろ?」
白「うん、お父さんだった。」
少し泣きそうな顔になるが俺はそれを見て見ぬ振りをする
こういう時はこれが一番だろ。
本人も言いたくなさそうだし。
中「ふーん
まぁ先に傷だけ見させてもらっていいっすか?
飯はその後でいいんで...」
幸「そうだな」
中島をリビングに案内してソファに座るとさっそくと言わんばかりにシロの服を脱がす
びっくりしたのか俺の膝の間に転がり込んできて体を縮こませ俺の胸板に顔を擦り付けている
中「あーなんかごめん...大丈夫だよ、おいで」
白「や、やぁ...」
中「...ふぅ...名前なんですか?」
幸「白夜」
中「白夜くん!大丈夫だよ〜おいで〜?」
真顔からニコニコと子供に接するような口調でシロを呼ぶ
...気持ち悪い...
誰だコイツ。
俺は逆にこっちの方が怖いわ...
中「大丈夫だよ〜?
ちょっと白夜くんの身体にある傷見るだけだからね〜?
痛い事はしないから大丈夫だよ〜?」
白「ユキさ...」
幸「大丈夫だよ、白夜に何かしたら俺がコイツをこの世から消すから」
中「先輩物騒な事言わないでください。
先輩のワンパンなら俺の身が爆発するくらいの破壊力なんですから。」
んなわけねぇだろ。
馬鹿か。
殴ったりしたらこの世から消し去ったりするけど。
幸「大丈夫だよ
だから大人しく手当てされろ
じゃないと身体痛いままだぞ?」
するとのそのそと俺の膝の間から抜け出しちょこんと中島の前に座った
中「白夜くんいい子だね?
傷見るね?
じゃあ腕から行くよ?」
手を取られ中島は真剣な顔でその細い腕を見ていく
それから顔や首、脚、胸、お腹、背中と見ていき顔を歪めた
中「...白夜くん、学校とかって行ってた?」
白「がっこ...1回も...ない...行きたかった...」
中「てことは、行ってないんだね?」
幸「なんで学校の事なんか聞いてるんだ?」
中「学校行ってたら服に隠れない場所に傷を付けるはず無いんすよ...
もし最初行ってて今行ってなくても家庭訪問とかがあるでしょ...」
なるほど。
...なるほどな。
中「病院は行ったことある?」
白「小学校の頃...行きました...」
中「...今何歳?」
白「19...」
...は?
待て待て待て嘘だろ?
その身長で19!?
中「...先輩驚いてるようですけど虐待されてる子には良くある事です
身体の成長が小学生くらいの歳に止まっちゃったんですよ」
幸「へぇ...そうなのか...」
中「病院行ってたって事は戸籍はちゃんとある確率が高いですねー。
ま、これくらいなら膿んでもないし消毒して、包帯こまめに取替えとけば火傷でただれてる所は大丈夫ですよ。
アザは湿布。
でも問題はこの爪ですよねー」
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