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それから僕は本当に時間が無いことに気づいて、部屋に走る。
つもりだったんだけど。
動くとナカの異物が動いて、走るどころじゃない。
後ろから感じる神様の視線。反応したら負けだと思って快感に抜けそうになる腰にムチを打ち、僕は前進する。
「くっぅ……あと、すこ……し……きゃっ!?!?」
たどり着こうかと思われたそのとき、僕の中のそれが、突然動きを変える。
「早くしてよ、ウリエラくん。式が始まっちゃう」
笑いを含んだ声がかけられる。
▽
今も尚、それは疼いていて。
歩いていても感じてしまうし、なんとか刺激に慣れてきたときにそれは振動を始める。
その繰り返しだった。
僕は最初、冬夜がこの会場のどこかにいるんじゃないかって無意識のうちに探してしまっていた。
疚しいことをしてるわけじゃない。というより僕は被害者で、助けてって言ったらいいだけの話なのに。
こんな姿を見られて軽蔑されるのが嫌だった。
誰にでも身体を開くんだって思われても仕方ない行為をしているこんな僕のところに、彼の心はないって分かってるけど。
今度は壇上に上がるみたいだった。
挨拶だろうか。
舞台袖で待っていた方がいいのかと思い立ち止まった僕に、神様は小さく手招きする。
仕方なく歩き出す。
ナカの異物が動かないように、ゆっくりと。
挨拶のためにマイクの前に立った神様。
その後ろに控えるように立った僕は、安心しきっていた。こんな公衆の面前でなにかすることはないだろうって。
ヴィーーン
「っんン!?……ぁ……ゃ」
突然の刺激に反応出来なかった僕は、思わず声をあげてしまう。
幸いそれはマイクに拾われなかったらしい。その声に反応する人はいない。
短いはず挨拶が以上に長く感じる。
「皆さんと今日という日を祝えることを、光栄に思います。どうぞ、存分にお楽しみください」
あぁ、やっと終わる。
チラリとこちらを見た神様に、懇願の視線を向ける。
その瞳は細く、薄く伸びた。
その瞬間、目の前に星が散る。
何時間も我慢して我慢して、溜まりに溜まった快楽が爆発したような。
今まで感じたことのない大きな絶頂。もう周りのことなんてどうでもよくて、ただそれに浸る。
カクンと崩れ落ちた僕と、それを抱きとめる神様。
「ウリちゃん!?」
その時聞こえた声は、どこかで聞いたことがあった。
えーっと、たしか冬夜の家で、僕が倒れた時?
「エルせんせ?」
幻聴だ。こんなところに、悪魔がいるはずがない。
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