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僕だけを
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「んっ……あぁ……きもちぃ」
冬夜の触り方はやっぱり優しくて、僕の快感を優先してくれてるのがよく分かる。今だって、ゆっくりと、僕を柔らかくする。
やっぱりあのおっさん達とは違うんだって。
でも、もっと激しいのがいいって思うのはワガママなんだろうな。
冬夜は僕のためにこうして甘いえっちにしようとしてくれてるんだから。
でも、激しくして欲しい。もっともっと、僕を求めてほしい。僕じゃなきゃダメだって、言ってほしい。
あの日の記憶だってある。
僕に似た”誰か”を抱こうとした冬夜を。あの時の”他人”に対する恐ろしいくらいの冷たさを。
冬夜には僕じゃなくてもいいのかなって思ってしまったあの夜を。
それだけじゃない。
天界で僕を犯したあのおっさん達だって、きっと誰でも良かった。そこに自分にある程度従順なナニカがあれば、それで良かった。
僕である必要は無い。
そこにいたから、ただそれだけ。
「冬夜、大好き」
ゆったりと与えられる刺激に漏れる声の合間に、思ったことを口に出す。
「ん。俺も」
違う、そうじゃない。冬夜が僕のことを愛してるっていうのは分かってる。
でも言葉で伝えてもらわないと、不安で仕方ない。”僕”がどこかに行ってしまいそうで怖い。
「ちゃんと、言って?僕の名前を呼んで、好きって」
今日の僕は欲しがりだ。
「どうしたの?今日はやけに甘えたがり」
嬉しそうに笑った彼は、僕の額に軽いキスを落とす。
「好きだよ、ウリエラ。いや、好きなんて言葉じゃ足りないくらい、愛してる。だから不安がらないで、俺のお姫様」
不覚にもキュンとする。
さっきまで感じてた不安とか恐怖とか、全部吹き飛んでいくような気がする。
胸焼けがするような甘い台詞も、その幸せに満たされたような綺麗な顔も、全部僕のもの。僕だけのもの。
後ろが疼いちゃう
「ねぇ、もう来て?」
早くお腹の中もいっぱいにしてほしい。
「まだだめ。ちゃんと解してから、な」
そういって冬夜が手に取ったのはどこからか出てきたローション。そんなの、いいのに。
早く冬夜の熱を感じたい。
綺麗に洗ってもらってもなお感じるあのおっさん達の感覚を早く塗り替えてほしい。
冬夜の指を咥えた僕は、腰を振る。気持ちよくなりたいのと、それ以上に早く入れて欲しいのと。
淫乱だって思われたら嫌だけど
「腰振っちゃって……。そんなに欲しかったんだ。可愛い」
漸く冬夜が下着まで脱ぐ。
久々に見た冬夜のそれに、後ろがヒクリと動いた気がする。
熱いそれが僕にあてがわれる。
その瞬間思い出したくもないのに天界での日々を思い出してしまって、身が固くなる。
「大丈夫か?やめる?」
冬夜の問に返す答えはただ一つ。ここでやめるのは、なんかいやだ。
「やだ。大丈夫だから、やめないで」
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