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東屋
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「な…なんでお前が?」
ずっと姿を見なかったから、いないと思っていたのに。
「ん?だって俺の時間だし。」
「春陽は?春陽をどこへやった!」
「あれ?聞いてない?俺と春陽はずっと一緒にいるんだよ。身体は1個、心は2つって感じでな。」
どういうことだ?春陽と冬夜は同一人物?ということは、春陽もヴァンパイア?それは違う。彼からはそんな気配、まったくしなかった。
「安心しろ、春陽はヴァンパイアじゃない。俺と春陽は身体を共有してるだけだ。
そういえばウリエラ、躯は大丈夫だったか?」
「お前に心配される筋合いはない」
大丈夫だったか。なんて白々しい。元はといえばこいつのせいだ。
「ふっ。可愛くねーの。ていうかお前素はそんな感じなんだな。あの夜は俺の下であんあんよがってた癖に」
「そっ…れは……違う……」
「ふーん。素直じゃない。っんむ」
「っん!んん!!…っはぁ」
再び唇を奪われ、角度を変えながらより深く、繋がる。ヴァンパイアなんかに蹂躙されるのは嫌で嫌で仕方がないはずなのに、あの快感を思い出した身体が熱くなる。
「ほら。お前さ、感じるほど匂いが甘くなってく。」
欲情した冬夜の瞳が僕を絡めとって離さない。彼の手はスルスルと僕の肌をなぞるように撫で上げ、焦らしていく。その思惑通りに反応する躯。
気づかないうちに僕の身につけていたものは脱がされていて、その手は僕の誰も見たことのない未開の土地へと踏み込んだ。
屹立した僕のそこに触れると、意思に反してピクリと身体が震える。ダラダラと流れ出る液体が、彼を、そして美しく咲き誇る花を汚す。
冷たい夜風が僕の頬を撫でるも、燃える情欲は更に強くなっていく。
ぐぷっ
突然そこが温かいものに包まれた。
「あっ!ああん…やだ!はな…せっ!でちゃう!でちゃうからぁ…あぁぁああああぁああっ……ん………」
「んむ。お前、精液も甘いのな。でも匂いが落ち着いた。やっぱイクと薄まるっぽい。」
イったあとの余韻にボーッとする頭にはなにも入ってこなかった。
「今日はもうやめとくか。お迎えも来たみたいだし。」
「ウリエラ!大丈夫ですか?冬夜、やめておけと言ったでしょう。」
「血は吸ってねぇよ。」
兄におぶわれ、幸せな微睡みの中に落ちていった。
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