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拘束
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秋人と一緒に夕飯を摂ったあと、俺は独りで自分の部屋にいた。ソファに腰掛けて、テキトーに拝借してきた酒を呷る。
そういえばあの時もこうして飲んだっけ。
月蝕の夜に出会った清らかな少年。見た目も血も、声や仕草まで、俺の好みを具現化したようで。
今、秋人と過ごしているはずの同居人を思い浮かべると、なんだかイライラしてくる。
俺はアイツの血じゃないとダメなのに、アイツは俺じゃない男の牙のあとをつけて帰ってくる。そう考えると無性にムカついて、何故だか悲しくなった。
アイツの方が上手いのか?
ただの同居人についてこんなことを考えるなんて馬鹿げてるし、普通じゃない。それでも、この思考を止めるには、アルコールがまわりすぎた。
《んー?なんか…眠い?》
突然俺を襲う謎の強烈な眠気。
いつもならこんな時間に眠くなることなんて無い。例えあったとしても、こんなにスグに眠気が来るなんておかしい。考えられるのは…
薬を盛られた?
誰に?という問は愚問である。そんなことをする人間は1人しかいない。
それは……
そこで俺の意識は途切れた。
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