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ティータイム
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午後3時。紅茶と甘いクッキーをつまむ。
僕の向かいに座るウリエラは、真剣な顔をしながら指先でクッキーをつついていた。
「ねぇ、春陽」
「ん?どうしたの?」
「昨日さ、冬夜が…その、来てくれたんだけどね、その後僕、冬夜に触られるとドキドキしてふわふわするっていうか…。動悸と目眩が一緒にきて、なんかおかしくて、顔赤いって言われるし。その、僕、病気なのかな…。」
思わず飲んでいた紅茶を吹き出した。水滴が変な所に入って、噎せる。
後ろで何かを取り落とす音が聞こえたのは、多分聞き間違いじゃない。
「げっほげっほ」
「ちょっと!大丈夫?」
それって…それってまさか
「うん、僕は大丈夫なんだけどさ…
ねぇ、ウリエラ…それってさ、恋、じゃないかな。」
それを言った途端、僕を心配して慌てていたウリエラの動きが止まる。そしてみるみる赤く染まる頬。
「コ、コココ…コイ!?って、え?…コイってなんデスカ?」
「え?ウリエラって天使だよね?恋については僕より詳しいイメージあるんだけど…」
「恋愛に関係する部署はあったけど……。天使って言っても僕は悪魔と戦うのが専門だったし。…しかも自分がそんな恋なんてするとは…全く思ってなくて………」
そっか…。ウリエラが、冬夜をね…。
前途多難な恋になりそうだけど、僕はウリエラのことを、応援しようと思う。
そんな甘くて平和な午後。
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