アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
独占
-
春陽に無理やり起こされて、いつもより少し早まった交代。
なんだか抱え込んでるみたいで、何とかしてやりたいと思ったけど、多分俺にはどうにもできない。これは、アイツらにしか解決できない問題だから。
ところでウリエラはどうしているだろうか。昨日の夜は様子がおかしかった。多分昼間に春陽がなんらかのフォローはしてくれていたはずだけど。
彼の部屋に向かおうとした時、灰吏に会った。何故か奴は春陽に何かあったのかとしきりに聞いてくるけど、俺は何も知らない。
でも多分、ここまで心配されるってことは、気づいてしまったんだろうなと思う。アイツがどれだけ自分の気持ちに鈍感だろうと、俺には全部お見通しだから。
「灰吏、俺から言うのもなんだけど、春陽のこと、頼むな。アイツ、他人に関しては鋭いくせに、自分のことは鈍感で強情だから。」
俺が何を言ってるかわからない顔だった。でも、その本質は、俺が言うべきではない。だから俺はそこを黙って立ち去る。
ウリエラの部屋に入った。
パッと見たところ人影はなくて、でも、月の光に彼のシルエットが映し出されていた。
後ろからそっと近づき、抱きしめる。
その時にサラリと金糸が動き、顕になる首筋。そこに残る忌まわしい二つの小さな穴。
何度も何度も、俺の痕を刻んで、俺だけのものにしたい。堪えきれずに漏れる声も、その細い身体も、血の一滴、快感で潤んだ瞳の、涙の一滴さえも、全部、ぜんぶ。
そんなおぞましい欲求が、頭をよぎる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
49 / 238