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公園と桜とボク11※
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「自分で足開いて」
愛情なんて全く感じさせないかーくんの冷たい声に、胸が苦しくなる。かーくんになら何をされてもいいという気持ちは、穴の空いた風船のようにしゅわしゅわとしぼんでいった。
いくら身体だけの関係でも、いつもみたいに恋人だと錯覚していたかった。指を絡めて、優しい声でミキちゃんって呼んでもらいたかった。
そう思うと足を支えている腕が震えて、目の前の世界がにじんできた。
「あれ、おかしいな……」
かーくんに煩わしいって思われたくなくて、へへって笑って誤魔化した。かーくんの指がボクの目元を拭う。その手つきが優しくて、さらに涙があふれてきた。
「どうしたんだよ」
「そういう風に、少しでいいから優しくして下さい。せっかくセックスするなら、その間だけでも恋人のふり……してたいです」
かーくんは返事をせずコンドームを自身に着け、ボクのアナルにあてがった。お風呂でほぐしていたということもあり、すっかりかーくんのペニスに馴染んだそこはグプグプとかーくんのモノを呑み込んでいく。
かーくんの手が、膝裏を抱えているボクの手の上に添えられた。
かーくんは自分の髪がボクに触れるくらい身体を折り曲げて囁く。
「これで満足? ミキちゃん」
冷たく名前を呼ばれた途端、後ろが勝手にかーくんのペニスを締め上げた。
「ひぅっっ、すごい……かーくんの下反りのおちんちん、色んなとこに当たって、おかしくなりそ、う……」
他の人とのセックスじゃ当たらないところに出っ張りが引っかかって、本当にトんでしまいそうだった。奥までねじ込まれているのに、抽送の度に弓なりに反った竿の中央部で遠慮なく前立腺を刺激される。ボクの腹の上にはいつの間にか精液が漏れ出していた。
「ミキちゃんは大好きだね、俺のチンコ」
好きなのはかーくんだよ、と言ってしまいたくなる。気持ちはもう知られているとしても、ハッキリと口にしたら答えを求めているみたいじゃないか。聞きたくない答えが返ってくるとわかっているから、問いかけることはしたくなかった。
「うん……かーくんの、好き。だからもっと奥までゴリゴリってして……?」
目の奥が熱い。好きなのは身体だけじゃないのに。
「……なんて顔して言ってんだよ」
かーくんの顔がなぜだか歪んだ。
腸壁を擦り上げながらかーくんのペニスが奥まで入ってくる。
指を絡めて力をこめると、かーくんも握り返してくれた。ボクを蔑むような目で見下ろしてくるので、愛し合ってるんじゃなく、恋人ごっこなんだと痛いくらいにわかる。
悲しいのに、かーくんから与えられる強い刺激にあらがえない。
かーくんのペニスをキュウキュウと締め付け、ボクは前も触らず一人で達した。
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