アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
プロローグ3※
-
陰毛が鼻先に触れる。舐めようとしたところで無言でコンドームを差し出され、嫌々ながらも受けとった。
フェラですら生でされるのが嫌なのか。
彼が長谷川さんにしか思えなくなっていたボクは、生で舐められないと知り、残念な気持ちになる。
気を取り直してしばらくの間柔らかいモノを手でさすり、勃起したペニスにコンドームをつけた。
レアだけど、正常位じゃ前立腺に当たらないと不人気の下反りチンコ。
コンドームは幸いラテックス製じゃなくてポリウレタン素材で、ゴム臭さがない分舐めやすい。
一つ100円以上するコンドームを使用しているのは、舐める側のことを考えているというより、きっと自分の気持ち良さを優先してのことだろう。
ペニスを舐めながら彼を見上げると、形の良い唇を薄く開き、不規則な呼吸を繰り返していた。
故意かは分からないものの、ボクにペニスを押し付けるように腰を突き出す。
舐めるだけじゃなくて咥えて欲しいということかと思い、口を開け、そっと先端を咥えた。
唇をすぼめながらボコッとした出っ張りを刺激する。長谷川さんのペニスを舐めてるみたいで、興奮し過ぎて頭がぼうっとしてきた。
徐々に彼の腰を動かすペースが早くなり、先端だけじゃ足りないとばかりに喉の奥まで入ってくる。
「んぐっ」
思わず声が洩れた。
もはやほとんど無理やりに近いけど、下にカーブを描くペニスは舌に沿うように入り込んでくるので、喉を突かれることはなかった。
ボクはマゾヒストという訳ではないけど、たぶん本物の長谷川さんにだったら、もっと酷くされたって平気だ。
オナホみたいに扱われているにも関わらず、今までにないくらい下半身が張りつめている。
思わずデニムの上から自分の股間を撫でた。甘い刺激に膝が震える。
取り出して扱いてしまおうか。いや、そんなことをして気持ち悪がられて、これっきりになるのは嫌だ。
長谷川さんにそっくりな彼に嫌われたくない。一回きりじゃなく、ボクは彼とこれからも関係を続けたかった。
だって、長谷川さんとしてる気分に浸れるんだから。
彼の睾丸がキュッと持ち上がり、ペニスがドクンと脈打った。
声を出さないまま彼は達したみたいで、薄い膜を通し、舌の上に精液がトプトプと流れてくる。熱さまでは感じないけれど、確かに舌でほとばしりを感じた。
彼は荒い息を整えている。気遣う振りをしてコンドームを取り去り、適当な長さで切ったトイレットペーパーを渡す。
静かに鍵を外して、ボクは扉を開けた。
さも処分するかのように装いながら、彼の精液入りのコンドームを手のひらに握り、トイレを後にする。
車に戻ってから、まだ少しだけ温もりのあるコンドームの中身を口に流し込んだ。
苦くて、生臭い。それでも好きな人のものだと想像すれば、甘くて仕方がない。口に含んだって心はむなしくなるだけなのに、股間はどうしようもなく熱い。
デニムのジッパーを下ろして張りつめたブツを取り出し、扱く。
(長谷川さんッ……)
心の中で名前を呼ぶと、涙が落ちてTシャツに染み込んでいった。
(勝手におかずにして、ごめんなさい)
いっそのこと止まってくれたほうが楽なくらい、胸がギュッと痛い。
だけど下半身を弄くる手はとても止められそうになくて、長谷川さんの顔と、さっきの彼の体を思い出しながら精液を放った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 52