アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
オッサン~オリジナル。性暴力(どっちがだろう…?)
-
バイト仲間って、すごく年齢が離れてる時ある。
秋下さんと僕なんか三回りも離れてる。
でも僕は秋下さん、けっこう好きだ。
休憩時間は太宰治とか読んでる。
会社の飲み会たまに出るけど、ジョッキ二杯で真っ赤になってる。
飯島さんは大人だから、田塚は性格的に、上から物言うけど、秋下さんはそうじゃない。
モルディブ行くの?
すごいじゃない。
お餞別ね。
小遣いくれた。
みんなには内緒ね。
気持ちが嬉しくて、受け取った。
お土産も買ってきた。
お前らなに、ラブラブ?
田塚は鼻白んだけど、秋下さんはただ笑って相手にしなかった。
秋下さんがやめる日に、宴会は開かれなかった。
ミヤちゃんやレイカさんなんて二週間いただけで三次会まであったのに、秋下さんにはナシかよ、と正直思ったけど、言って聞く人たちじゃないと思ったし…
秋下さん。
俺奢りますから行きましょう。
いいよ悪いよーって言いながら、秋下さんは珍しく、三杯も飲んだ。
店を出るのもやっとで、肩を貸してやっと最寄り駅近くの川沿いまでついた。
おれね。
ケイちゃんに隠してることあんだ。
隠してること?
何だろう。
三島由紀夫より坂口安吾のが好きなのはこの間聞いたし…
年。
年?
ケイちゃんはおれのこと三回り上だと思ってただろうけど、ほんとは四回り上なんだ。
えええええっ!?
さすがにこれにはびっくりするけど秋下さん、若く見えるから…
許す?
62でも?
許す許す。
許す許す許す。
軽い気持ちで言ってたけど、その間に秋下さんは勇気出してしまった。
なんかケイちゃん帰したくなくなったなあ。
もう一軒行こうもう一軒。
その一軒は彼のうちで、しかも部屋に入ったら、いきなり秋下さん、むしゃぶりついて来たんだ。
ケイちゃん、ケイちゃん、秋下さんずっと好きだった。
ずっと好きだったんだよ!
少し抗ったけどけっこう早いうちに抵抗やめた。
嫌いじゃないし。
僕も男専だし。
もみ合ってドタバタしたら、秋下さんとこの小さなおばあさん~老いたお母さんの介護あるからバイトしてた。これからどうすんだ秋下さん…~がびっくりする。
小さなおばあさん驚かしたくなかった。
かくして僕は62才のオッサンに食われてしまった…
下手で痛かった。
でも秋下さん僕ね、僕も秋下さんに言ってないことあるの。
モルディブで、きれいな男の子と出会ったの。
旅程のほとんど一緒にいてやりまくった。
でも別れの日、僕見ちゃった。
かれは薬持ってた
HIV抑える薬。
僕HIVのコと生でやっちゃったんだよ。
言わなくてごめん。
言えなくてごめん。
どうかあなたが発症しませんように。
心から…祈ってます…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 14