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99 R(微エロ)
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気がつくとハミドが起きて俺を、ずっと見てた。
切なそうに、愛おしそうに。
意識が戻る前は、髪を触られた感触があったが、布団の前で手を組んでいるから、違うのだろう。
何かを持っていたようだから、その手を開いてみると、地球のネックレスだった。
ハミド、ずっと持っていたのか。
「俺が、死んだら、形見だと思って持ってくれないか?」
なんて言うので、冗談でも死ぬとか言うな!って叱ったら、プイと顔を背け、布団の中に地球のネックレスをしまい目を瞑ってしまった。
ムカムカムカムカムカムカムカムカーーーーー!
何なんだよっ!お前はっ!!
カリフさんを呼びに行くと、俺は席を立った。
ハミドは悲しみを湛えた目をしていたが、やっぱり俺は素直になれないようだ。
カリフさんがハミドの元へ駆けつけると、シオンに気がつかれたか?と心配するので、ご安心くださいと、得意の慇懃無礼な返しで誤魔化せたそうだ。
そうだ、「ご安心ください」なんだよ、ハミド。
俺は知ってしまったことをハミドには言わないつもりでいることにした。
だって、お前の口から聞きたいじゃないか。
ハミドがこれから、どんな事を思い、何を考えるのか、ちゃんとお前の言葉で聞きたい。
アレフの対応に関しては、これからまた皆で、協議しなくてはいけないけれど、今回の人数はかなりのものだったから、殆どの手勢を消耗してしまったと見るのが正解だろう。
裏の世界も噂が広まるのが早いから、ハミドに返り討ちにあったものがどんな報復を受けるのか分かり、仕事を出すのも苦労すると思う。
そして、俺はハミドが体調を回復するまで、ここにいると言った。
今日から三連休だし、ちょうどいい。
ゲンショーさんもほうかほうか、それがええと言うことで、 隣の部屋を、用意してくれた。
更に、ハミドに素直になって貰えるよう、ゲンショーさんにお願いしたことがある、ゲンショーさんは、それはいいのぉ、とお弟子さんを呼んでくれて、あることを一緒に練習した。
ハミドは、眠ったり起きたりを繰り返していて、ずっと布団の中にいるらしい。
お粥位は食べられるようになったらしいから、俺が、持って行きますと言って部屋を開けた。
「シオ‥‥ン。」
「お粥持ってきたぞ、食べろよ。」
優しく言ってやる。
固まった身体に緑の目が信じられないものを見るように、視線を、受ける。
そう、俺は浴衣でハミドの食事を持ってきた。
お粥を持って、フーフーしてやると、それでも熱いというので、口の中に入れて、もう少し噛み砕くと、ハミドに運んでやる。
息が荒いハミドに、どうかしたか?と聞くと何でもないと言う。
実は、お粥を口移しで運んでいる時にお前が浴衣の、隙間から、俺の乳首をガン見しているのを見た。
そりゃぁそうだよな〜。
だって、それを計算して着付けを教えて貰ったんだから。
ハミドはもぞもぞ腰を動かしながら前傾姿勢で耐えている。
どうかしたのか?と、惚けるように聞くと何でもないとの一点張り。
そうか、もう少し食べておけよ。
そう言って、何度も何度も口移しで運び、ハミドが舌を使おうとするので、一旦口を離して冷たい目で見た。
ハッとしたハミドは、俺がそんなつもりじゃないとと思っているからなのか、しゅんとしている。
お、面白いなぁ‥Sって!こんなに楽しいのか、Sって!
でも、ハミドのしゅんとしている顔をずっと見てたいとは思わないし、たまにしかやらないからこういうのもいいんだと思う。
ある程度食べたら、もう下げて欲しいと言われたので、そのままお盆を下げて退出した。
さて、ハミド。
俺のお仕置きはこれからだぞ。
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