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莉緒4
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現在彼は昼は教師、
夜は見せ物として働いている。
どちらが
本当の自分というわけでもない。
たまに客に無理な要望もされるが、
ある程度は平気だ。
望んで人形になっているのは彼なのだ。
自己嫌悪の塊のような自分を
個性として初めて見れた瞬間が
確かにあった。
あの部屋で感じたのだ。
背徳感がたまらなく癖になった。
自分だけが楽しむゲーム。
退屈な現実を忘れられる、
だれからも邪魔されない場所。
(もっと前から
出会ってたらよかったのに…)
夜、人混みのごったがえす電車の中
千春は呑気なことを思いながら、
車窓の風景を眺め続けた。
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