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番外編
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今夜は週末。
僕も千春も 明日 明後日は休み。
夕飯も済んで 風呂で軽くイタズラをして
今は スウェットを来て 冷酒を飲んでいる。
ソファの前の床にラグを敷いて 並んで座る。
ツマミは バタピー 定番のさきいか。
乾きものなら後片付けが 簡単だ。乾きものの定番の ツナピコはなぜか 2人とも苦手だ。
グラスに冷酒を注いで 思い出話に花が咲く。今夜は ピッチが早くて 千春は 饒舌だ。良いぞ。もっと喋らせよう。
酔った千春は本当に素直で可愛い。
「あのね 真弓さん。俺さ 真弓さんのね 匂い好きなんすよ。なんでかな?あの消毒液の匂い。昔のセイロガンともちょっと違くて。真弓さんの指先も好き。丸くなくて かといって四角でもない。この指。手術もするんでしょ?この指がさ へへ 俺の体を撫でたり 摘まんだり するんだよね。この指。綺麗に爪切りしてあってさ。たまんね。」
そういって僕の指を口に含んで 舐め始めた。飴をしゃぶるように、舐めている。
少しなすがままに させて。
もう片方の手を千春の後頭部に 当てて頭を撫でてやる。
指から口を離して 千春から 僕にチュッとくちづけをしてくれた。千春の唇が濡れていて 皺のないくちびるが卑猥に赤く色づいている。
「こうやって並んで座ると 一番最初に飲んだ時みたいっすね。
あんとき なんだか エッチな話になってっちゃったんだよな。最初は筋トレの話をしてー。料理が美味しいって言ってもらって。
あ そうだ 俺が結婚していたときの話から どういうセックスをしていたかって話。俺前戯なんか してたか忘れちまって。キスなんかしなかったし 即挿入してとか話したんだよ。そうそう 面倒くさくて俺 自分でやってたって。」
「ふふふ。千春覚えてるかな?
千春ったら ぺニスに 顔があるって言ったんだよ。すごく ドキッてしたよ。今度見せてあげましょうか?って言ったんだよ。勃ったとこ見せるって どういう意味?って 僕は興奮しちゃったよ。
あれで、我慢出来なくなっちやってさ。
キスしてないって 言うからさ。
んじゃ 情熱的な 気持ちよくなるキス したことある?って聞いたんだよ」
「えー 気持ちよくなるキスしようか
って 言ったんじゃなかった?」
「そうだったかな。で? どうだった?千春。あの初めてのキス。気持ち良くなかったかい?」
「えっ?えへへ。すんごく柔らかくて ミントの匂いがして 嬉しくて ドキドキして 気持ちいかった。びっくりって言うか キスって嬉しいなって。
そして 腹撫でられてもすごく気持ちいかった。体じゅう どこ触られても ムラムラして くすぐったいような からだが、熱くなって 俺 びっくりしちゃった」
「こんな風に?」
耳を甘噛みすると 肩をすくめる。
すかさず 肩を手で揉むと 首を傾けて 僕に倒れ込んできた。耳より肩の方が弱いかな?不思議だよな。肩が弱いなんて。
倒れ込んで僕を見上げる千春の目は潤んで トロンとしている。口元は 半開きで赤い舌が動いて 下唇を舐めた。
「キス待ち顔だね。んー?違うかな?」
「まゆみさ キスしてぇ。」
甘えて 僕を見上げる。ゆるくキスをすると 離れる度に 僕のくちびるを目で追って来る。本当に ねだる様子が 堪らないよ。
顔を 右に左に傾けて ちゅっちゅっと音を立ててキスをして。
「真弓さん。カンガルー抱っこして」
カンガルー抱っこは、向い合わせになって あぐらをかいた僕の間に千春がぺたんと 腰を下ろし 僕の背中から腰にかけて千春が両足を絡める。どっちかと言うと コアラに近いかもしれない。でも口を挟むと 千春が恥ずかしがって甘えてこなくなるので、何も言わない。
そして 腰を下ろしてから 僕の上衣の中に頭を突っ込む。本当は僕の服の首から頭を出したいらしいが カーディガン以外は 僕の服も襟ぐりが小さい。なので 上衣の中に頭を入れるだけなのだが 何故かこのスタイルが千春は好きだ。
下から潜り込むからカンガルーではないのだが、僕の服の中に入って上から 包み込むようにしてやると 僕の胸や腹に頬ずりして 喜んでいる。大の大人がやることてはないかもしれない。
でも 唯一 甘えたいときの 貴重な千春の言動なので 黙って千春のしたいようにさせている。
ねだるときも 恥ずかしいらしくて 言ってから 僕が黙ってあぐらをかくと すぐ 足の間に座って 僕の服の中に 潜り込む。すかさず 背中を支えながら さすると 千春のからだから 力が抜けて くったりと僕の裸の胸に 頬ずりする。
最初にカーディガンで包んで背中をさすったら V字のカーディガンから 顔を出した。
千春はカンガルー抱っこ と呼んでいる。これだと顔が見えないから 素直に甘えたいとき 僕の服の中に潜り込む。
可愛いい 千春。
さぁて 酔いも少しまわり始めたかな?
ベッドに行こうか?それとも ここで?
あんまり可愛いいから 今夜は泣かせてしまいそうだな。
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