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夕方近くに 俺は バビエさんから メールをもらった。
そして 俺はバビエさんを乗せて 自分のマンションに向かっている。
車の中で
俺はバビエさんに 真弓さんのお姉さんの話をした。
バビエさんは 学生時代から なんとなく 真弓さんのお姉さんのことには 気がついていたらしい。そしてクリニックに出入りするようになって 何度かお姉さんに 会っていて。
最近になって 真弓さんも ポツリポツリとお姉さんについて 正行さんにも 話すようになったらしい。
驚いたのは 高校終わりあたりまで 真弓さんにお姉さんが いることさえ 知らなかったとのこと。
そして 今日 お姉さんが電話をしているのを聞いてしまったと言う。
どうも友達と話しているようで 弟の処に乗り込んで 手術を勧めてみると話をしていたらしい。
手術って何だ?真弓さんの頭を手術して従順にさせるってことか?
真弓さんを入院でもさせて 過去の記憶でも消そうってことか?
不穏な空気を感じて俺に連絡をしてくれたのだった。
途中の駅でバビエさんを拾って マンションに向かった。
マンションの近くの路上にお姉さんの車が停まっていた。
俺とバビエさんは そーっと玄関を開けて部屋に隠れた。見つかったら見つかったで 別に構わないとも 思っていた。
まだ来たばかりなのか コーヒーを淹れているようで 真弓さんもお姉さんも 2人とも黙ったままだ。
……………
お姉さんが乱暴にドアを開けて 帰っていった。
俺は
バビエさんに肩を抱かれて 何も 言えなかった。
真弓さんの
あんな 乱暴な言葉を聞くのは初めてだった。
だいたい 真弓さんは 声など 荒げたことはなかったし 怒ったことなんて 一度もなかった。
でも お姉さんの 言いたいことも わかる。確かに俺は 大した男ではない。
世間的には 真弓さんの経歴に傷をつけているのは俺の存在だ。
俺は なんで男に生まれてきたんだろう?
俺は 居ない方が 真弓さんの為になるんだろうか?
…………………
そして
千春が 消えた。
真弓が 消えた。
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