アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
94
-
介護タクシーとひとくちで 言うが 正式には 俺のやっていることは 寝台福祉タクシーに分類されるかもしれない。
そもそも 介護保険利用っていうのは まず市区町村に行って 手続きして 介護認定申請をするところから始まる。
そして本人と面会して 質疑応答して 要介護 要支援それぞれ段階の相応しい処の認定を受ける。
要支援要介護共に それぞれ相応しい枠があってその枠内で これとこれって ケアマネージャーと 時には介護用品業者と家族と本人とで 決めていく。
独り暮らしの女性の要支援だと 買い物に重点を置いたり掃除を頼んだり。
要介護だと 施設入所などの選択も有るが入所すると地域のケアマネージャーから手が離れて施設の相談員の管理になる。
介護度によって 収入によって 施設に払う金額が違ってくる。
収入ってのは 寡婦 つまり未亡人だと 住民税は払わないから 支払う金額もだいぶ違うし 年金を貰ってない人は 又施設への支払金額 が 違う。
その辺は 細かい算出金額があるらしいけど 俺は計算出来ない。
介護タクシーとなると 介護保険が適用され 運賃の9割が国や市町村 1割が家族負担になる。
そうなると ケアマネージャーと利用枠が決められて金額も決まったものになる。
しかし現実には 介護の度合いによっても様々有るが もっと不可欠なモノに 介護保険が利用される。
例えば 介護ベッドレンタル料とか トイレなどの手すり取り付けの工事費の分割払いだとか 人によっては買い物 風呂や部屋の掃除など。
よほど病院への通院が不可欠なら 介護保険にタクシーが組み込まれることも有るが それなら入院を勧められてしまうかもしれない。或いは介助も必要なら 施設へ入所も 勧められるかもしれない。
介護保険ってのは 中々難しくて 俺も一応 資格は取ったが まだまだ 難しくてよく わからねぇ。
とにかく 俺がやってるのは 介護保険は使わねぇ 普通に誰でもいつでも利用出来る 予約 寝台付きタクシーってことかな。
介護保険って制度は 高齢者を抱える家族にはありがたい制度だと思う。
例えば家族が旅行に行きたくたって 冠婚葬祭に行こうとしたって 歩くのが難しい高齢者が居たら諦めなくちゃいけないときもある。
でも介護認定を受けてれば
例えば老健に一泊から 預かって貰える。昼間だけ預かってくれるディサービスってのもある。
しかも家族の金額負担は少なくて済む。
普段高齢者だけの家庭で介護まではいかなくても 要支援になれば 家事代行や介護用品も少ない負担で使える。
限られた 介護保険の利用を毎月使っちまうから タクシーを介護保険に使うのは 定期的に 使うことがわかっている人が 多いかもしれない。
例えば 透析とか 持病で定期的に通院して 歩行が困難だとか。
まぁ 寝台タクシーや車椅子搭載可能タクシーは 普通のタクシープラスアルファって ことかな?
中には しょうがいを持った人が 旅行に行きたかったら 或いは歩くのが難しい人が 旅行にいくときは こういうタクシーが便利だと思う。
まぁ とにかく 俺は 割と 病院への送り迎えと施設から施設へなんてのが 多いかな。
軌道に乗ったタクシー業は真弓さんが 車椅子乗降リフト付きバンのタクシーも検討中だとか言っていた。
一応老健の檀も 今度は 特別養護老人ホーム設立も考えているらしい。
老健っていうのは 病院から自宅へ 又はリハビリなんかをして 自宅に元気に帰りましょう って 考えの施設。
特養ってのは 簡単に言えば リハビリしなくて良いよ。家に帰る為の 努力より穏やかに 過ごしましょうねって 施設かな?って 俺は考えている。
多様化してるから 一概には 言い切れない。からだが 不自由になって 心配してくれる家族が居るひとは 幸せかもしれない。俺も あと 何十年かしたら 淋しい爺ィになっていくのかなって。時々思うけど 真弓さんは 2人で 有料高級老人ホームに入れるように してるって。ちょっと考えちゃうけど 今 稼ぐことが 一番の目標だと思って 俺は 真面目に仕事を頑張って 真弓さんを支えたいって 思ってるんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
100 / 137