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日曜日の昼過ぎ 真弓が出張から帰宅した。
千春のいつもと違う 雰囲気にすぐ気がついた。おかえりなさいの 言葉は有ったが 真弓の顔を 見ようとはしていない。
真弓が千春を抱き寄せると すでにシャンプーとソープの匂いがする。
考えようによっては 真弓の帰宅に合わせて先に風呂を使ったということ、か?
千春が 何か 隠し事をしているか、やましいことがあったのか?
千春は 急ぐ様子で真弓の鞄から ビニールに入った汚れ物を洗濯室に持っていったり ネクタイとワイシャツをクローゼットに掛けたり クリーニング予定の籠に入れたり それはそれは
豆々しくあちこち動いている。
書類やパソコンまで真弓の部屋に持っていき 真弓からスーツを脱がせると ベランダの内側に 消臭スプレーを掛けて陰干しし おまけに ハンカチを洗濯室に再び持っていき スマホをベッドルームの充電器にまで セットした。着替えをソファに置き コーヒーのセットをしている。
そして振り向き様 夕飯何か食べたいもの有りますか? ときた。
「食べたいもの無いなら 俺ひとっぱしり買い物に行って、何か見繕ってきますねー。はいっコーヒーは ここに置いときまーす。ホテルじゃなくて 今回は 旅館でしたね。
刺身や酢のものは食ってるだろうし、煮魚や干物も食べてるからっと。
ハンバーグのタネが少しあるのと あっ そうだっ!カレーなんてどうです?
えーっと 野菜素揚げにして ちょっと辛いカレー。家庭の味。
それとも普通の カレーにしますか?ブロック肉なんか入ってると 良いっすね。えーっと 人参 玉ねぎ ジャガイモは 有った なぁ。
肉!肉っすよ 肉が無いんだ!
豚肉か牛肉は……」
「両方とも 冷凍室に有ったよ」
「えっ?そーか 忘れちゃったなぁ。真弓さんスゲー記憶力だなぁ。さすがっすね。鶏肉カレーなんかどーでしょ?」
「鶏モモ肉 冷凍室に有った」
「あーなるほど。じゃ シーフードカレーなんて たまには 良いっすよね!
海老、海老ちゃん。無かったなぁ。
あっ、そしたら カレーには サラダだっ!あと福神漬け。らっきょっ!それと、えーっと 俺は カレーには牛乳が欠かせなくて。牛乳無かったっすよ。真弓さんも牛乳好きっすよね。牛乳はカルシウム。取らなきゃいけません。カルシウム。よしっ!俺 ひとっぱしり 買い物に 行ってきますっ!」
「待てっ! ちーはーるーくん。
今夜は 僕が 浅草今〇のステーキ弁当を買ってきた。足りなきゃ シウマイも買ってきた。ついでに サラダも買ってきた。
明日のパンも買ってきた。ほら 玄関に置いてある」
「ありゃー。」
「ありゃーって何?
とりあえず 千春。ただいまのキスしよう。おいで。んっ チュッ
んっ? 何で下を向いてるのかな?
千春 こっち向いて。黙って僕の顔を見てごらん。まっすぐ。
何隠してるの?」
「へっ? な なにも……」
「千春?何隠してるのか 正直に言ってごらん。隠し事をしてるとすぐわかるからね。僕の目 見て。」
「はい」
「で?
何を隠してるの?何の嘘をつこうとしてるのかな?
千春? 言って。
正直に 言って。ほら 目を反らさない。目が泳いでいる。
今 正直に 言わないと 千春の体に聞こうかな?
何びっくりしてるの?乱暴はしないよ。気持ちよくさせてあげるよ。うーんとね。訳が分からなくなるほど気持ちよくさせてあげるけど。イカセない。
コックリングをね、この前 ネットで買ったから。
コックリング。千春のココ。
ココの根元に シリコンでね ちょいと 締め付けるのさ。イキたくてもイケなくなる。タマの根元にも締め付けるの。
ドライで イキっ放し。でも 扱いて 扱いて。なんか人によっては潮吹きするらしいよ。楽しみだなぁ。
千春?言ってごらん」
千春は優しく とんでもないことを言う真弓に 隠し事は 出来ないと 白旗をあげた。
たぶん コックリングは 言っても言わなくても 決定事項だとは 見当がついた。
まさか 男で 潮吹きなんぞ するわけもないだろうが 過ぎた快感は かなり苦しい。気持ち良いのに 苦しい。イキたいのに 射精しない。なのに 萎えたまま 連続で来る射精感は 快感の極みだ。
快感と 苦痛にも似た 苦行。いや気持ちよすぎて怖い。苦行と言えない。男なら あの全力疾走にも似た疲労感が 後から後からくる快感と追いかけっこみたいに くる。気持ちよさの極みが疲労感とない交ぜになって 疲労感を凌駕して 快感に押し潰されていく。そしてあまりの 気持ちよさに 意識さえ 失うのだ。
残るのは 心地よい快感の余韻と鉛のような自分の体。
いつのまにか 奥を そして半ばあたりの快感の壺、入口も快感の 要所になっている。いや乳首も 腰も腹も肩も首も耳も いやキスだけで 否 視線だけで ときに イキそうにさえなる。真弓のすべてが 千春を虜にする。
負けだ。
真弓さんは聡い。賢い。
隠し事は 出来ないのだ。
諦めて 千春は 青葉と言う タクシー運転手との 話から始めた。
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