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0 番外編
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千春の2番目の女房に ご登場頂き 千春についての話を。
えっ?千春の話をしてくれって?
今更 特に話すことも 無いけど。
何か 無いかって?
そうね。すっごい 鈍感だってことかしら。こっちの気持ちを汲んでくれないって処かな。
私と千春は 居酒屋で何度も顔を合わせては いたのよ。
私が店が休みのときとかよく行ってたの。
私だって休むわよ。週に2日。土日は やっぱり かきいれ時だから、休まないけど。
その居酒屋は こじんまりした店でね。 オツマミっていうか お総菜が美味しかったの。
昼間はランチもやっていたから 時々 日中も行ったりしてたのよ。
ある日 丁度 ランチの時間に出くわして、千春もなんか長距離やった後の休みとかで、たまたま 一緒になって、2人きりだったの。
並んでお昼ご飯を食べていたら なんか話がはずんじゃってね。
その前から会えば話はしていたんだけど。千春は私のことなんか 初めましてみたいな接し方で。なんか カチンときたのよ。
だって夜 その居酒屋行けば お客は みーんな こっちにおいでよとか おごるよとか 何かと話しかけて来る人ばっかりなの。
千春って可愛かったし その日は話も沢山したから 私から甘えて これから どっかへ連れていってよ。と頼んだの。
そしたらいーよって。二つ返事で。
どこに行きたいの?って千春が聞くから 海って即答したわよ。定番でしょ?寒い時期でさ。昼過ぎてて これからなら 夕方近くの冬の海。
2人きり。何か起こると思うわよね。お互い大人なんだし。
こっちから 連れていってって 言って誘ってるんだし。まぁ 口説かれるって 半分期待 半分誘い。大人どうしの男と女の関係になっても 良いわよ。って こっちは思ったし。向こうも そのつもりだろうしって。
自慢するわけじゃないけど。
私もそこそこ有名な店で そこそこ 引く手あまたで。女盛りで。
こんな私が誘ってるんだから どんな男だって 小躍りしながら 涙流して喜ぶと 思ったわよ。
誰だって 思うでしょ?
着替えて待ち合わせて 海に向かったわよ。
湘南あたりじゃ 近いし サーファーも居るし 遠くの海が見たいわ って 強請ったわ。甘えた声でね。
時間は良いのかって 聞かれたから 今夜は帰らなくても良いのよ。って。
じゃあ 独り暮らし?って聞かれたから そうよって。
そういう会話をしたんだから、まぁ 今夜はどこかに 泊まりかなって。
千春がね、しきりに 途中喉が渇いたって 静岡に入った頃かな。
以前結婚していたって聞いてたけど、見かけ通り 案外純情なのかな?それとも 私みたいな良い女と2人きりで、これからの夜のこと考えて 緊張してしてるのかな?って思ったわ。
まぁ 結婚していたから あっちの方は 下手ってことは無いと思ったけど、私のこと高嶺の花って思ってたら かわいそうだなって。
だって 私は クラブ〇〇の勤めよ。銀座や都内の高級クラブじゃないけど。
素人娘じゃないけど そういうキャバクラとか 下町のスナックとかとは違うもの。一時期パトロンは居たけど 誰もが知ってる有名政治家とか 大御所芸能人とか 黙ってにっこりすれば ベンツだってBM だって お手のものだったんですもの。
レストランみたいな処に入って。
千春は凄く喉が渇いていたらしくて ジュースおかわり していたわ。
私はおすすめのケーキを食べて。
海がガラス越しに見えて ロマンチックねって 言ったのよ。外はもう薄暗かったし。
話すこともなくて 話題のひとつとして それとなく 千春には お店のお客で 嫌な奴の話をしてね。
そしたら 千春は 私の仕事を知らないみたいでね。又々 カチンと来たわね。
何の仕事してるんすか?と聞いてきたの。
まるっきり 私のこと 知らなかったってことよね。酒飲みの相手って 言ったら スナック?どこにあるの?って聞いて来たから、一応クラブの名前とは詳しい場所を教えたわ。でも 不思議ね。
皆 私のこと クラブの名前を知って 崇めるみたいにするのに。千春は 何も知らない。でも私を 一人の女として見てくれてたってことで。酒飲みの相手って言っても 別に 見下すような態度もしないし かといって 私のこと 下心丸出しで チヤホヤもしない。
要は 一人の男と女。冬の 海が見たいって私の ことを連れてきてくれたんだって。
なんか その時点で 千春のことを 好きになっちゃったのよ。ものすごーく。
素朴で飾り気が無くて 優しくて 素直で。話もね なんか 惹き付けるのね。
嫌なことがあったの と言えば 凄く和むような 味方になってくれるような、ことを言ってくれるの。
俺がその場に居たら、やっつけてあげるよ。とかさ言って。
朝が辛いときがあるのよ。って言ったら自分の体は誰も代わってくれないから、休んじゃえ とかさ。
それが 凄く誠実で 心に染み込むみたいに 嬉しくなるような。私のことを心底心配そうに 言ってくれて。
なんか 好きにならずにいられないような。
好かれているんじゃないかって。
誤解しちゃいそうな ことを さらりと言うのよ。
ある意味 罪作りよ。
天然の 人たらしかな。でも憎めないし、誰からも好かれるのよね。最終的には 誰もが 自分のこと好きじゃなくても良い。側に居たいな。みたいな感じになるの。
不思議な人だわ。
えっ?その後の話?
それからしばらく車で走ってね。
人がほとんどいないきれいな砂浜があったの。シーズンオフで 無料の駐車場は一台も停まって無くて。
その少し前から千春は無口になっちゃってさ。
そしたら、
あー 人が居ない海見っけ。って嬉しそうに言って ここに車停めても良い?
って。
車はエンジン掛けっぱなしだし そのまま 砂浜に千春がね降りていったの。
歩く後ろ姿を見て 抱きついちゃおうかな。それとも もう少し したら 抱きつこうかな。それか 千春が 立ち止まったら 抱きつこうかな
って 思いながら 静かに 後ろを歩いていったの。
そしたら そしたら
海に向かって千春が立ち止まって
ズボンのファスナーを下ろしたと思ったら
いきなり 波打ち際で 放尿したの!
「あーー やっと 小便 出来たーー。
昼飯 しょっぱかった からなー
喉が渇いちゃってー。
ジュースがぶ飲みしちゃって
膀胱破裂するかと思ったー。
公衆便所はねーし。誰も居ない処探しまくっちゃったー。
はー気持ちいーよ。
すっきりしたー。」
その後 海の水で 手を洗って 車内のウェットティッシュで手を拭いていた。
私? 即 言ったわよ。
用を思い出したから 帰ろうって。
千春は あっさりしたもんよ。
わかったー。って。
帰りは高速に乗って すぐのサービスエリアで石鹸の匂いがするくらい 手ぇ洗った
らしいけど!
だってさ 夜 誰も居ない 海に来て 抱きつこうかな キスをねだろうかな お色気作戦で迫ろうかな
って 時に
海に向かって 長々放尿してさ
はー間に合っただのすっきりしただの
百年の恋も覚めるっつうか
今夜はその気にならない って感じ
後日 たっぷり酔わせて 千春の家に押し掛けて 千春をモノにしたけどね。
嫌がる千春を脱がせて 勃たせて 即 挿れちゃって 腰振って。
リベンジの意味合いもあったかもね。
良い雰囲気になったときにさ いきなり 小便漏れそう
は 無いわよね。
ま そこが 素直で 可愛い
千春らしいっちや らしいんだけど。
そのときは 怒り心頭だったわよ
この 鈍感野郎って。
ま 千春は 私のこと
好きじゃなかったんだよね。
今頃は あの イケメン年上の男に
うんと 可愛がられてるだろうけど。
千春を泣かしたら 承知しないわよって
言っておいたけどね。
ま 千春を 嫌いになるような 人間は 男も女も居ないと思うわ。
これで 最後よ。
千春の話。
私も新しい生活をしているから。
じゃっ!
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