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待て。戸塚。
いや コイツが パンフに一役かって 作成にも参加してるとしたら 千春を 載せない方向には いかないか。
千春を 載せないよう あるいは 顔が よくわから無いようなアングルで撮るとか 少なくとも 肌を晒さずに 車を象徴するようにして とか。
なんとか ならないか?
しかし、僕が初恋の相手だと?
そんな兆候も素振りも 思い当たる節はなかったように思う。
コイツは 部活は何だったかな?
アメフトは やっていなかった。ラグビー?サッカー?いや 陸上部だ。
放課後のグラウンドで独り 黙々と 練習していた。ランニングをしながらみた覚えがある。
雨の日は体育館のギャラリー争奪には いつもコイツが先取りしていた。道具も無いし 短パンとランニングになるだけだったからな。階段を登り降りしていた。
時々上からバスケやバレー部を見ていた。男子の方を。他の部活の女子マネが 来ると黙々と又走り始める。そうだ コイツは長距離も得意じゃなかったか?大学は箱根駅伝の常連の大学に合格していたんだ。箱根に出るのが夢だって 言っていた。
その箱根の夢を 蹴って アメリカに行ったんだ。今 この院長室から 逃げるとしても 必ず追い付かれるな。
物理的距離をとるのは 無理か………。
なら やはり この 何でも自分の思い通りに 成し遂げてきた自信家の 男を説得して 僕を諦めて貰うしかない。
いや 下手をしたら この男は 千春を気に 入ってしまうかもしれない。このアメリカ仕込みの男なら 千春なんぞ 赤子のように レイプされてしまうかも。
あらゆる意味で ピンチ なんじゃなかろうか?
どーする?
目の前の危機と 千春の危機。
そこへ 救いの神
正行が現れた。
「なんだよ 2人して難しい顔して。
ははーん。戸塚。お前 真弓にも 初恋なんだ。俺とセックスしようって迫ったのか?キスぐらいされたか?真弓?」
すると戸塚が
「戻ってくるの早いな。正行。
重態じゃなかったのか?あと少しで 真弓を口説き落とせたのに。」
はへっ?
「真弓。コイツ 他人のモノ 盗むの好きらしいぞ。
さっきは 女房持ちの俺に抱きつきそうになった。見境無いのかよ。」
「俺は 正行も好きだぞ。初恋だ。あのとき 冷たい目と態度をしなかったのは 真弓と 正行と龍三郎だったからな。
だから お前ら ゲイの道に 引きずり込んでやろうと思ってた。あんとき 相変わらずに 話してくれたお前らは 俺の初恋だもんよ。特に 高田。 龍は 俺ハンブン以上真剣よ。あいつ 龍三郎は 元気なのか?俺 今でも あいつの 白い綺麗な肌と妙な色気 忘れられないよ。
あいつ でも 正行に 惚れてたろう。
正行も満更でも無さそうたったしな。正行は気が付いていたか?いっつも 正行を 目で 追ってたからな。
高田は 本当に可愛らしかった。
あいつは 男に愛される為に 生まれてきたんじゃねーの?
マジ そう思うよ。
でもなぁ なんか アメフトの先輩と しょっちゅう 一緒に居たからな。
先輩と デキてたんじゃねーか、って思ったよ。ま 昔の話だかんな。」
そう 高田龍三郎は 今や 正行の 愛人だ。その上 女房持ちで 僕の実家の 医師もしている。
しかし そんなことより この 一筋縄では いかない 食えない男。
ケンイチ・トツカ に 振り回されっぱなしの 真弓は 目を 白黒させるしか なかった。
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