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ちー ちはる 会いたかったよ
ごめんよ おととい はね どうしようもないくらい ヤキモチやいて。
あの 社長の為に 千春が何かしてあげるのが 我慢できなかったんだ。
ちはる 寂しかったの?
僕に会いたかったのかい?
ベッドの中で キスを繰返しながら 囁くと 千春が イヤイヤとむずがるように 僕の肩口に 服の上から噛みついた。 まだ コートとスーツの上着を脱いで ついでにベストを脱ぎすてたばかり。エアコンのスイッチを入れながら 意地悪く からかうように 尋ねる。
「まゆっ さんっ。
寂しかった ん
まゆっ さっ」
千春は 真弓のワイシャツの肩辺りを しきりに 甘噛みして 真弓からの問いかけに 唾液で濡れたワイシャツをくわえながら 見上げた。今まで ワイシャツを くわえたことなんか 無かったよね。
遠慮していたんだな?僕の下着は洗濯機で洗うから くわえることは有った。でもワイシャツは すぐ脱がそうとしていたもんね。
いじらしくて 本当に 健気で。
可愛いよ。千春。
真弓さん いつから ここに?
千春が 僕のズボンのベルトを外しながら問う。
ごめんよ。千春。
友達のおねーちゃんとコーヒーを飲み始めた頃。
最初はびっくりしたよ。ここに 僕の居ない間に 女が 居るから。
でも 友達のお姉さんで結婚間近で 千春が 教わっていた って分かったから。
えっ?
まゆみさん 聞いてたんすか?
うん。千春。アイロンマスターしたの?クリーニング 僕は全然気にしてなんか いなかったのに。何でも 出来る千春。アイロンしなくたって 愛しているのに。
でも 俺 まゆみさんの すべてを 他人に 任せたくない。俺が すべて やりたい。俺 まゆみさんの 役に立ちたい。
気持ちは嬉しい。でも 千春。僕には 千春が眩しいよ。仕事で 信頼されて お得意さんを千春の人柄で どんどん 増やして。千春の 努力と 仕事への真面目な気持ちや態度。僕の知らなかった千春が 今回 見えてきて 嬉しいけど 悔しくて。千春の良い処なんて 僕が一番知っていたい。他人から 知らされたくない って 暴走した。千春の良さ を 改めて知って 男として 同じ社会人として 嫉妬した。そして 大事な 僕の伴侶として 他人に親切にすることにも 嫉妬した。他人の女に アイロンを教えて貰ってることにも 嫉妬した。
早い話 僕は 千春に メロメロなんだ。
僕の知らない千春に 少し愕然としたんだ。
まゆみさん
俺も。
えっ?どういうこと?
俺 あの社長と一緒に救急車に乗って病院に行ったんすけど。
テキパキと診察して 判断して 怖いくらい 大きな声で 真剣に治療するまゆみさんを 初めて見て
俺なんか あんな立派な人の そばに居て良いのかなって。俺なんかと釣り合わねーなって。真弓さんには 最初 診察してもらっていて お医者さんだって わかっていたのに。俺 風邪治してもらっているのに。今更 改めて 真弓さんってスゲーなって。俺なんか お医者さんである 真弓さんの邪魔してるんじゃねーかなって。だから 俺真弓さんに飽きられないように 捨てられないようにって。常に 努力して 真弓さんの役に立つこと考え………
千春?ストップ。僕は例え 千春が 料理出来なくても 掃除出来なくても 仕事をしなくても 絶対千春と別れたりなんかしないし。千春が僕を嫌いになっても諦めたり しないし。離さないよ。千春が逃げても すべて投げ出して 千春を追いかけて 逃がさないよ。千春が 嫌がっても 閉じ込めてしまうよ。
真弓さんっ。俺 俺 そんな価値のある人間じゃないっすよ。ただのドライバーで。バツ2 で 頭悪ィし。モタモタして 真弓さんのことばっかりしか 考えられねーし。新しい料理も考えられねーし。掃除も機械にやってもらって アニメやゲーム好きだし。
千春?本当に千春は もう 僕を夢中にする天才だな。どんな社会的顔が 立派か なんて関係ないよ。僕は千春に 嫌われないようにするか 精一杯努力してるんだよ。千春が僕しか考えられないようにするのが 僕の希望なんだよ。
真弓さんっ!俺 真弓さんしか 目に入らないっすよ。真弓さんを 好き過ぎて 俺自分に呆れちまうんだから。
千春?偶然だね。僕も千春しか目に入らない。千春を愛しすぎて 自分自身に呆れちゃうよ。
千春?愛しているよ。
真弓さん。
くちびるは 言葉に吸い込まれ溶けて
重なって 深く 深く。
知らない処を 知ることで お互い理解し合い 呑み込んで消化して 新たな発見で刺激し合い。
社会人として 仕事をして 生活を共にして 或意味 家族として 伴侶として 成長し 2人は 深く 結ばれて 伴に これからも 前進していくのであった。
…………終わり………………………
仕事をしていく上での 知らない顔を知って刺激し合って 社会人として 大人の男として 責任を背負い 大きくなっていく2人のお話でした。
年末年始でバタバタして不定期な更新で申し訳ありません。
更新も定期的にアップしたいと 思いつつ……。呆れずに訪れて頂き本当にありがとうございます。これからも 宜しくお願いいたします。
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