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新年も明けて やや通常通りの 生活スタイルになってきた。
「真弓さん 今度の日曜 お休みですよね。俺出勤かもしれないんすよ。」
冷蔵庫には 俺の会社の出勤表がパウチされて貼ってある。毎年 新年度の4月に 会社の稼働日が色分けされて 得意先に配られる。それを俺はコピーしてパウチして 貼っている。
一見すると 1年間のカレンダーのようだが 会社の営業日は黒 完全休業日は赤 いつもより 縮小営業日は 黄色い数字が書かれている。
まぁ 俺の会社は年中無休みたいなもんだけど 日曜は赤 年始は数人仕事はしてるが一応赤になっている。それと社員慰安旅行も会社の創立記念日として赤になっている。そして 黄色の数字が書かれているのが 今度の日曜。
「この日 出勤日とも違う色になっているし、休みとも違う色になってるね。」
「そうなんすよ。黄色は確定ではないけど ほぼ赤になりますってことらしいです。
そしてそれね 今度営業所が新しく出来て 建物の完成披露とかで。社員と関連会社の 立食パーティなんですって。なんか新年会も兼ねてって雰囲気らしいっす。
酒も出るとか言ってたな。だけど 車で来る奴も居るから 勿論ジュースだのノンアルコールもふんだんに出るとか 出ないとか。
出席自由になってるんすけど 一応社長の訓示みたいな話もあるし 関連会社の取締役も来るんすけど。俺は あんまり行きたくないんすよ。」
「ふーん。千春 行くんなら 送ってあげるよ。駅は近くにあるの?」
「それがね 京浜工業地帯でね。不便な処なんすよ。それなのに 酒が出るって。あとは最寄りの駅からタクシーで行くしか 無いんすよね。まぁ 2~3キロの距離じゃなかったかな。」
真弓さんの機嫌はあまり変わらないみたい。まぁ 真弓さんが ものすごく不機嫌になっても 表情に現れないし 声が低くなって静かに喋るから かえって怖いんだけど。
関連会社の取締役って 時点で 何か言われちゃうかな?って思ったけど。
年末は俺も 真弓さんも大晦日まで仕事だった。正確には真弓さんは元旦の早朝まで仕事だった。
元旦は2人とも 昼過ぎまで寝ていて 夕方からおせちとお雑煮を食べた。
初詣も2日になってから行った。
いつもは 中華街のおせちなんだけど 今回は俺もギリギリまで仕事だから 中華街まで行けそうになかったので おせちは買ったものだった。
お互いに年末は仕事していたが お正月は少し ゆっくり出来て 正行さんとバビエさんが マンションに来てくれて 新年会もした。
正行さんが持ってきた酒は ちょっと高級な入手が難しい酒だった。
スッキリして飲みやすくて、うまかった。
正行さんと真弓さんは いつのまにか 飲み比べみたいになっていて 俺とバビエさんは 片付けとおしゃべりを。
深夜には 正行さんと真弓さんは酔い潰れて 正行さんはシングルベットの部屋に寝かせて 真弓さんはいつものベットに寝かせた。
酔い醒ましのコーヒーを淹れてバビエさんとダイニングで 静かに 飲んでいると
バビエさんが
「ねぇ千春ちゃん。真弓のベッドに行っても良いわよ。」
「えっ?俺は 別に。バビエさんこそ。あの部屋 組立の簡易タイプのありますから 良かったらどうぞ。お風呂はお湯張って無いけど。脱衣所エアコンをつければシャワーだけでも寒くないっすよ。どうぞ。」
「ありがと。あとでシャワーだけ いただくわね。
でも まぁ…… 正行の部屋には行かない。一緒に寝たら 欲しくなるし 向こうも 我慢できなくなるから。」
「バビエさん達 アツアツなんですね。」
「お酒 入るとね。千春ちゃんんとこ だってそうじゃないの?
でもね。あたし 今 股関節傷めているの。あんまり 求められるって いうのも考えモノだわ」
「股関節?」
「そう。ぶっちゃけ 男の骨格は 開脚には向いてないのよ。わかるでしょう?
一番楽な体位はバックよ。動物はね、元々四つん這いの生き物だから。
まぁ 下世話な話をすると 動物には 痔もないのよ。人間も二足歩行するようになって痔になったのよ。」
「痔………」
「クリニックは肛門科も有るから。
うんと 変な話をすると 脱肛のときは 四つん這いの姿勢で戻すの。このときは 人間も動物に戻るのよ。
動物は 荷物も持たないし ハイヒールも履かない。踏ん張るのは四つ足で。
そして痔は清潔が一番。入院患者が居る訳じゃ無いけど。クリニックには 座浴トイレも有るのよ。
下着を下ろして 流れる温湯に腰掛けてお尻を浸けるの。後ろからお湯が流れて来るの。トイレも兼ねて居るのよ。肛門が温まって 洗う意味合いもある。股関節にも良いの。普通は 手術後の入院患者がよく使うらしいけど。」
「股関節を傷めるくらい 正行さんって。」
「千春ちゃんは痛くならない?股関節。それと アナル」
「いや ま その えーと まあ……
股関節は 痛くなったことは 無いっす。
あ あ アナル は 違和感は 残るとき 有るけど。」
「違和感なら 良いわよ。括約筋が 発達してるのね。それと腰の向きが良いのね。いわゆる 出っ尻だと アナルが外側に向くから 脱肛になりやすい。でも股関節をまっすぐに アナルを締めるようにキチッと姿勢よく立てば 痔にはならないわよ。アタシも 痔には ならなくて済んで居るのよ。ただ 股関節が軋むの。」
そうか そんなに 正行さんは
バビエさんを求めるのか。
でも ヤリ過ぎると 股関節を傷めるのか。
俺は どうだろう?
違和感は 有るよ。いっぱいスルと。
でも ダルくなるけど 脚を難なく動かせるし 普通に歩けるよな。
っつうか 真弓さんは
そんなに ヤロウって ならないし
嫌だっていうのに無理矢理 シナイよな。
俺 求められてないの?
真弓さんは欲しくないの?
でも あちこち 痛くなるのもやだ。
そして そこそこ のお正月も終わって
仕事が始まり 一月の半ば
会社のパーティの日が
近づいて来たのだ。
真弓さんは休みで 俺も
わざわざ 堅苦しい パーティなんぞ
と 思って 出席を
躊躇っていたのだった。
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