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「手もめちゃくちゃ冷たいし」
はぁっとため息を吐いたつばきが僕の手を握った。
「……ごめんね」
怒っているつばきに素直に謝る。
まさかそんな長い時間、星空を眺めていたとは思わなかった。
「まぁいいよ。ミケ星も好きだもんな。時間忘れてずっと眺めてたんだろ」
優しく微笑んでくれたつばきは、ぎゅっと僕の手を握ってくれた。
「でもやっぱり冬の海寒いしな…今度、プラネタリウムとか観に行こう」
「ぷらねたりうむ?」
なんだろう、それ…。
聞いたこともない。
「うーん。室内で星空を観察できる施設?しかも、星の説明つき」
首を傾げながらも、分かるように ぷらねたりうむ というものを教えてくれたつばき。
「へえー。そんなのがあるんだ!」
「そう。まぁ本物の星空には敵わないかもしれないけど、星の名称の説明もしてくれるから勉強になるぞ」
「……行ってみたいかも…」
「だろ?だから今度、一緒に行こうな」
「うん」
「さて、そろそろ帰ろう」
つばきが僕の手を握ったまま立ち上がったので、僕も一緒に立ち上がる。
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