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「…………大丈夫か?具合悪そうだけど」
俺は俯きながら歩いている人物の前に立ち、声をかけた。
「えっ…と、あっはい。大丈夫です」
この声。
少し高めの声で………
俺は俯いている顔を見るために、こっそり下から顔を覗き込んだ。
真っ黒な髪の隙間から見えた顔は、今でも忘れられない…いや会いたかった――
「…ミケ…だ」
だがその顔色は、体調が優れないのが目に見て分かるぐらいで……
顔は真っ赤でおでこには少し汗も滲んでおり、前髪がその汗で濡れている。
とりあえず、ミケを家に……こんな状態でどこに行こうとしてるんだ…。
ミケに家の場所を聞こうとしたが、俺の横を通り過ぎようとするミケ。
「全然大丈夫には見えないが…。どこに行く――って、おいミケ!」
――歩き出した途端、意識を失ったミケ。
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