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きけん…。
さつきの前で、鋭い視線で睨んでいた紫村さんが頭をかすめる。
あのときの紫村さん、こわかった。
ぼくもこっそり、紫村さんの方を振り向く。
「――みけくん!」
「ぁっ、はい」
笑顔の紫村さんのもとへ向かう足取りが重い。
あんまり紫村さんと話したくない。
でも狭い店内は、少し歩けば目的地へとは着いてしまって………
「みけくんのおすすめとかある?まだお昼食べてなくて、結構お腹空いてるんだよね」
「……えーと…エビピラフとか美味しいですよ」
「へぇー。美味しそう。じゃあそれお願いします」
「かしこまりました」
ぼくは一礼して、その場を離れようとしたと同時に、急に右手首を紫村さんに握られた。
「あのお客さんは、みけくんの知り合いなのかな?」
紫村さんが、つばきの方を目線でさしている。
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