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「ミケ大丈夫か?」
「うん。少し休んだから大丈夫」
つばきが優しくぼくのおでこに触れ、小さく「……熱はないな」と呟く。
「ミケ、今日はさつきの方は仕事なのか?」
「ううん。今日は休みだよ」
「それじゃあ、プラネタリウム行くか」
「……えっ」
「あっ、何か予定あるのか?」
「ううん。なにもないよ」
嬉しくてつい、食い気味に返事してしまった。
そんなぼくに優しく微笑むつばき。
カウンターの方でコーヒーを挽いているマスターにも挨拶して、つばきと一緒に店を出た。
「その……プラネタリウムの場所はここから近いの……?」
つばきのとなりを歩きながらたずねる。
「うーん。バスで15分ぐらいだから、わりと近いかな」
「………バス?」
バス、存在だけは知っている。
でんしゃ、と似ている乗り物だ。
またつばきと一緒に、はじめての乗り物に乗るんだなー。
ぼくはこっそり、となりにいるつばきを見上げた。
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