アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
「ちょっと藤宮さんなに言ってるの?酔ってるのかしら?」
「えっ……なにが…?」
「無自覚ね…。もう、藤宮さんイケメンなんだから無闇に甘い言葉を言わないのよ」
さつきさんの忠告に首を傾げながらも返事している。
この人………天然…?なのかな?
ぼくはさつきさんと彼の会話が面白くて、思わず声を出して笑ってしまった。
そんなぼくの姿にふたり共にこりと笑みを浮かべていた。
「みけくん、今日はもう上がって大丈夫よ」
閉店後の片付けを始めていたぼくの頭を優しく撫でるさつきさん。
ぼくはお礼を言い、キリのいいところまで片付けを終わらせ、帰る準備をする。
「さつきさんお疲れ様でしたー」
「あっ待ってみけくん」
裏口から出ようとしていたぼくにさつきさんは駆け寄り、封筒を渡した。
「遅い時間だし、これ使って今日はタクシーでお家に帰りなさい」
ぼくの手を優しく握ってくれたさつきさん。
そんなさつきさんの手のひらが温かくて、涙腺が緩みそうになる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
182 / 227