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灰色生活に最大な優しさを
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はぁっとひとつ息を吐く。
その息は白くて、やっぱり外は寒いんだな。
寒ささえも感じない僕は、本当に生きてるんだろうか。
僕は徐ろに立ち上がり、打ち寄せる波へと近づく。
真っ暗で先の見えない海の向こう側に行ってみたら、僕の未来もわかるのかな…?
真冬に海に入ったら、寒いのを感じるかな…?
僕はゆっくりゆっくり、海の中へと入っていく――。
身長の低い僕はあっという間に、水が肩まで浸かる。
「――ちょっ、おいっ!何してんだよ!」
肩まで浸かってる僕の腕を海の中から掴んだ。
「早く出るぞ」
そのまま僕を引っ張り、砂浜まで連れて行く。
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