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灰色生活に最大な優しさを
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「――髪乾かしとけって言ったんだけど」
いつの間にかシャワーを浴び終わって此方に来ていた男が、ソファーに座ってる俺の後ろに立つ。
「……乾かすの…めんどくさい」
「いい。俺が乾かす」
そう言い、机の上に置いてるドライヤーを取り、ガシガシと僕の髪に指を入れる。
乱暴に見せかけて、髪を触る指は優しく、気持ちよくて目を瞑ってされるがままな僕。
「…てかお前の髪、長いな。鬱陶しくねぇーの?」
肩まで伸びている髪を優しく指で梳かす。
男の長い指が首筋に当たり、こそばゆい。
「前髪も長いし。そんなんで、前見えるのか?」
顔全体を覆っている前髪にもドライヤーの風を当てる。
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