アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
灰色生活に最大な優しさを
-
「うんうん。美味い美味い」
男は首を縦に振りながら、笑顔で僕の顔を見る。
今気づいだが、右頬にえくぼができている。
そのえくぼが美形な男を少し可愛くみせている。
「………ありがとう」
小さく呟いた自分の声が思ってたより掠れていた。
べちょべちょの炒飯は、温かくて、誰かと一緒に食べる。
それだけで、美味しく感じる。
夢中で頬張っている僕に優しく笑いかけた男。
「…ほら、喉詰まらせるぞ」
お茶が入ったコップを僕の前に置く。
僕をそのコップに入ってるお茶を全部飲み干す。
「てか、お前、名前なんていうの?」
「………」
名前……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 227