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灰色生活に温かすぎる愛を
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暖かい布団の中で久しぶりに熟睡した僕が、目が覚めたのは夕方で、カーテンの隙間から見える空は夕日で茜色になっていた。
1日寝てしまった。
こんなにも熟睡したのは初めてだ…。
いつも母の帰ってくる前に家を出ないと行けなかったから、こんなにも何も考えずに寝たのは初めて。
僕はベットから降り、ひとつ大きな伸びをした。
ソファーの前の机には、メモ書きが残してあった。
〈ミケへ。学校とバイト行ってきます。昼ご飯、夜ご飯は勝手に冷蔵庫から食べてください。椿〉
漢字で書かれている部分は、所々わからなかったが、今つばきはここにいないということだろう。
それじゃあ、今のうちにここを出ないと。
お世話になったから、一言お礼言いたかったけど、仕方ない。
僕は部屋に干されていたハンガーから、昨日来ていた長袖シャツと短パンに着替え、部屋を出る。
鍵をかけられなかったことは、マンションを出たところで気がついた。
昨日歩いた道を歩き、海に着いた僕は、定位置である砂浜に座った。
もうすぐしたら、星が出てくる。
今日は星のでない昼間の時間帯を寝て過ごしたおかげで、すぐ暗くなった空に星が現れ始めた。
今日も他の星より、強く輝いてる星を見つけ、ほっこりする。
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