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平凡生活に一匹の猫が
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さっきまであんなに眠たかったのに、コーヒーを飲んだから眠気なんて覚め、ぱっちり目が開いたままの俺。
ミケはもう寝たかな…
俺は寝返りを打って、ミケの顔を見ようとした。
「…うわっ!ミケ?」
いきなり抱きついてきた。
「つばき…こっち見てよ…寂しい」
俺の背中に抱きついたまま、小さい声で呟いた。
「わかったわかった。だから、この手を離せ」
抱きついてるから、寝返りも打てないし。
ミケは大人しく抱きついていた腕を離してくれたので、寝返りを打ってミケの寝ている方を向いた。
俺の胸にあるミケの頭。
優しく抱きしめ、背中を優しく摩る。
そんな俺に安心したのか、すぐ寝息を立て始めたミケ。
鼻腔を霞める俺と同じシャンプーの香り。
胸の中にいる猫みたいな小さな男の子を愛おしく思う。
俺もゆっくり目を瞑った。
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