アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
僕を抱きついて眠っているつばきの綺麗な髪を指で梳く。
太陽で光っているコーヒー色の髪。
大人っぽい容姿のつばきだが、眠っていると少しあどけさを感じる。
「……んっ…」
目が覚めたのか、掠れた声を出し、眉をひそめながらゆっくりと開く瞼。
「久しぶりにこんなにがっちり寝たわ」
ひとつ大きなあくびをしたつばき。
「よし、朝飯食うぞ。ちょっと待ってろ」
完全に覚醒したつばきは俺の頭を撫で、起き上がった。
あ、この大きなつばきの手のひらも好きだなー。
*
「ちょっと焦げちゃったけど、食えないことはない」
いつの間にか買ったのか、歯ブラシで僕の歯を磨いてくれたつばきはキッチンで朝食の準備をしている。
20分ぐらいできた朝食は、焼いた食パンに少し焦げ目が目立つ目玉焼きにホットミルク。つばきはコーヒーだけど。
俺の隣に座り、両手を合わせて「いただきます」と言ったつばき。
その姿をじーっと見ていた僕に、「食べる前はちゃんと言うんだぞ」と教えてくれたので、僕も真似して両手を合わせて「いただきます」と呟く。
つばきはそんな僕を見て、笑顔で頭を撫でた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 227