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平凡生活に色づく日常
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「――なんか、最近お前、生き生きした顔してんな。この前まで、死んだような顔してたのに」
学校の教室。
昼休み、賑わった教室内。
俺は教科書を開き、次の授業の予習をしていたところに、クラスメイトのひとりが声をかけてきた。
「なんだよ。死んだ顔って。失礼なやつだな」
「いや、まじで。目の下のクマもひどかったし…折角のいい顔が台無しだったんだよ」
そのまま俺の前の席に座り、体だけを此方に向けている。
「しかも青春時代である高校2年生。セブンティーンを勉強ばかりして過ごしてるし」
「そりゃあ、今頑張らないといけないからな」
「お前、もしかしてもう進路とか決まってるのか?」
目を見開いて聞いてきた。
「当たり前だろ」
「はぁー。まじか。すげーなお前。尊敬するわ」
俺の肩をポンポンと叩いてきた。
叩く力が強すぎて地味に痛いし。
「でーもっ!お前、最近勉強以外にもなんかやってるだろ!?」
いきなり声を荒らげたので、クラス中の奴らが此方を一斉に見た。
俺は眉をしかめ、「うるせー」と呟く。
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