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ミケは気持ちよさそうに目を瞑っている。
白すぎる肌。二重の幅がくっきりある瞼。赤色の小さい唇。小さな顔。
会った頃よりは少しは肉が付いたが、まだまだ細い華奢すぎる身体。
「お前、また昼食ってないだろ?」
俺は前髪を弄るのをやめ、キッチンで手を洗いに行く。
……ん?
妙にシンクと周りが汚れている…
「……食べたよ……」
小さな声で答えたミケ。
「何食ったんだ?冷凍してたコロッケか?」
俺はミケのために、惣菜を多めに買って冷凍している。
冷凍庫を開けたが、惣菜の数は減ってない。
「………オムライス?だったけ?あのご飯を卵で包んだやつ…」
ゆっくりとキッチンに近づいたミケ。
オムライス?
オムライスなんて買ってたかな…?
俺は自分の記憶を辿ったが、惣菜でオムライスを買った覚えはない。
「……あのぉ、自分で作ってみたの……。つばきもオムライス好きでしょ?」
ミケは遠慮がちに冷蔵庫を開けて、ラップをかけてある皿を取り出した。
少し不格好な形のオムライス。
卵は破れ、綺麗にご飯が包まれておらず、ケチャップライスが丸見えな部分もある。
「まだまだ綺麗にできないけど……味は大丈夫だよ…?」
ミケの持っている皿の中身を凝視していた俺に上目遣いで見た。
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