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怒っていたのが嘘のように、メニュー表を食い入るように見ている。
瞳はキラキラしている。
ファミレスにも来たことないんだな…。
これから俺がミケに様々なことを体験させてあげたい――。
頬杖してメニュー表を見ているミケの姿を優しく微笑みながら見詰める。
「おっ!椿じゃね??」
ぼぉっとミケを見ていた俺の後ろから、聞き覚えのある声が聞こえた。
「やっぱり!椿!!」
後ろを振り向くと、あの時、勝手に俺に彼女がいると勘違いしたクラスメイトと数人の男子がいた。
「なにお前、今日バイトじゃなかったのか?」
俺たちの席に近づいてきた。
「ああ。まぁ」
「なんだよ、ホームルーム終わったらすぐいなくなるから、バイトかと思って誘わなかったのによ」
そう言いながら、俺の向かいに座っているミケに視線を向けた。
ミケは俯いて前髪で隠れているが、怯えたようにやつを見ている。
早くこいつを、この場から離れさせないと。
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