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「……え、誰?椿のダチ?」
立ち上がった俺に不思議そうに聞いてきた。
「あ、弟とか?」
「ま、そんな感じだ。ほら早く行け!」
俺は一刻も早くこいつを、この場から離れさせた。
「ふーん。まあいいけど。じゃあな」
納得したのか、自分の席へと戻っていった。
俺はその後ろ姿を確認し、席に座った。
「ミケ、大丈夫か?」
未だ俯いたままのミケ。
肩が微かに震えている。
俺は覗き込むようにミケの顔を見たが、髪の毛が邪魔で見えない。
「……うん…大丈夫」
か細い声でそう答えたミケは、俯いていた顔をあげた。
髪の毛で隠れているが、表情はさっきの不安そうな顔よりは落ち着いている。
……大丈夫、かな?
「つばき、僕これで……」
クリームパスタを指差したミケ。
俺は店員を呼んで、ミケのパスタと自分の分のハンバーグを注文した。
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