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灰色生活に安心な日々が
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―――最近、時間が経つのが早く感じる。
朝はつばきが起きる6時半に一緒に起き、買った惣菜パンやサンドイッチなど軽めの朝ごはんを一緒に食べる。
その後、つばきは学校に行く。
僕は家でつばきに買ってもらった、漢字ドリルや計算ドリルを解く。
分からないところがあったら、まとめてつばきが休みの日に聞く。
学校とバイトで毎日忙しいつばき。
帰ってくるのだって、夜中。そんな疲れて帰ってきたつばきに聞くのは躊躇ってしまう。
だから僕は疲れて帰ってきたつばきに、少しでも負担はかけたくない、最近は料理を作って待ってたりする。
美味しくもない、でも不味くもない。そんな味の料理を美味しそうに笑顔で食べてくれるつばき。
もっと、もっと料理上手くなって、すごーく美味しいものを作りたい。
もっとつばきには笑顔になってもらいたい。
つばきの目尻まで下がってシワの寄る優しい笑顔。右頬にできる窪みを見ていたい。
夢中でドリルを解いてたらいつの間にか昼を過ぎている。
つばきは冷凍庫の中に、僕の昼ご飯である惣菜をストックとしてかなり買ってくれてるが、少しでも料理の練習をしたいから、自分で作る。
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