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あっという間に答えを導き出した僕の頭をよしよしと撫でてくれた。
こうやって優しく頭を撫でてくれるつばきの大きな手が好き。
つばきの優しい笑顔も好き。
暖炉の炎のような優しくて温かい心も好き。
この好きが恋愛感情で好きってのも、ついこの前、つばきと一緒に見た片思いを題材にした恋愛ドラマを観て気づいた。
ドラマの主人公の感情があまりにも僕に似て、その主人公と僕を重ね合わて夢中でドラマを観てしまっていた――。
つばきは僕のことは、手のかかる子ども、ペットぐらいにしか思ってないことも知っている。
この前、初めて連れて行ってもらったファミレスというごはんを食べる所。
そこで椿は男に「弟か」と聞かれ肯定したんだもん。
でもいい。母からも疎まれ、友達もいない。
ひとりぼっちの僕には、そんなつばきから弟のように接してもらい、温かすぎる優しさを僕にくれる。それだけで十分幸せ。
「…てかお前、まだ風呂入ってないのか?」
鉛筆を持ったまま固まったままの僕を不思議そうに見ているつばき。
そういえば、オムライスを作って、ドリルを解いてたから入ってない…。
「ほら、早く入って来い」
そんな僕から鉛筆を取り上げ、無理やり立たせた。
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