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追いかけるのに必死だったから自分がどの道筋を通ってきたのかわからない赤狐は俗に言う迷子になっていた
「数百年生きた狐の俺がよもや迷児になるなんて…。」
お座り状態でズーンと落ち込む赤狐
「あ…ずっとこのまま居ても仕方がない。こうなったら行動あるのみだろ」
そう思ってポフンと変化する
取り合えず人の子に化けて道を尋ねよう
ちゃんと耳と尻尾を上手く隠せたけど今風?な着物にするのは流石に難しく何時もの真っ赤な着物と下駄をカランコロンならしながら歩き出す
「人の子に道を尋ねよう、と言ってもさて…誰にたずねようか。」
辺りをキョロキョロさせると明らかに異彩を放つ人物が目についた
「あの人の子すごい異彩を発してるな…。」
ずっと様子を見ていたらいきなり此方を見た、相手につい壁際に身を隠す
冷や汗が止まらない
「な、いま此方をみた…(嘘あの距離で普通こっちみる?)きっと今のは何かの偶然だよな…。」
いや、一応いま普通の奴にも見えるように化けてるから実態もあるし普通の子供に見えるだろうけど
タダビトには俺達みたいな妖なんて見えないけど希にいるのだ
"見えるヤツ"ってのが…。
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