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―白銀の獣side視点・(2)―[5/9]
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君は気づいてないだろうけど
今は実力がないだけでも開花できれば君は 誰よりも強くなれる
だから誰かのもとで正しい力のあり方を学んで制御が出来るようにさせてあげたい
間違っても 力で誰かを傷つけたりするようなそんな道をあきらには歩ませたくない
「……。」
あきらが大丈夫、と口にした
無意識に選ぶあの子が見立てた術師
彼は果して心も力も未々未熟な少年を正しく導けるだろうか
それを見極める為にはあの若輩者を己が能力で試しそう
(術師者には悪いが…お前の力を試させて貰うぞ)
白銀はスッと目を閉じ鈴の音が微かになり瞬きひとつする合間に獣の姿になる
そして
キツネに気をとられてるだろう目の前の術師者を相手に彼は不意に襲いかかった
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