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少し慣れてきた視界に映る君は手を差し出す
「手を出して、」
「…?」
「掴んで?」
手を出して掴むことを要求する片割れの意図がわからずに戸惑う自分の手をソッと手のひらに乗せる
「己等は置いていかないよ?」
「……。」
「己等は今ここにいる。この手はちゃんと君と手を繋げる距離にある…から…」
一人じゃ怖いけど今は二人だから君はひとりぼっちじゃない
「大丈夫、怖くないよ。己等達と一緒なら怖くないだろ?」
皓は自分の僅かな変化を感じ取ってたのかな…。
肝心なときに一歩を踏み出せない自分と違い何時も君は助けるね…。
「晶、一緒に走ろうよ?」
「なんで??」
「う~ん…何となく?」
「何となくッスか…。」
「うん、理由が必要なら君と一緒に走りたいな、て思ったんだけど理由にならないかな?」
皓はこっちの様子を伺う
聞いてくる際にこうして人の顔を伺って来るけど君は"自分が断らない"ってわかってながら聞いてくるのは狡いと思う
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