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獅子王の挑戦3
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三「……まかろん、とな?」
獅「そ!遠征とか演練とか……とにかく出陣する刀たちに作ってやりてーんだよ、内緒でさ!!特に短刀たちは甘いのすきだろ?喜ばせてぇんだ」
三「俺はその…まかろんとやらはよく分からんが獅子王、お主の気持ちはよくわかった。俺でよければ協力しよう:->」
獅「ほんとか、じっちゃん!いやぁ助かるぜ、ありがとな!!」
かくして獅子王と三日月宗近による秘密のお菓子大作戦が幕を開けたのである。
皆に悟られぬよう、しかもできるだけ作りたてを持たせてやりたいのでお菓子を作るのは結果的に出陣前日の夜中ということになる。
ちょうど1週間後にある出陣が獅子王と三日月の非番が重なる日ということがわかったので、その前日に作ることにした。
ここで新たな問題点。
三「……して、獅子王や。俺はお主のように菓子とやらは作れんが…何をしたらよいのだ?」
獅「……っあ゛」
三「そのこと、頭になかったな獅子王」
そう、獅子王の頭の中には三日月にも手伝ってもらって出陣する刀たちの分のマカロンを作ろう、という考えがあった。だが肝心な三日月宗近は菓子作りなんてものは欠片も経験がないだろう。
三日月には1からお菓子作りの基本を叩き込まねばならない。……1週間で。
獅「いや、考えるな俺!なんとかなる!じっちゃん、じっちゃんは器用な方か?」
三「小手先のことはあまり経験がないゆえよくわからんが……不器用ではないと思うぞ」
獅「なら平気だ!じっちゃん、今晩から俺と特訓だぜ!!」
三「それは楽しみだな(^^)よろしく頼む」
獅「おうよ!!」
この時、2振りは食堂わきの獅子王の部屋で話をしていたのだが、そこまで薄くない壁のせいで結構な声量で会話をしていた。
壁越しでは伝わらなくとも、障子越しでは簡単に聞こえてしまうことなど頭にもなかった2振りであった。
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