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未完成な復讐
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「はあ……」
「………。」
「……はぁ……」
「………」
「は、「あーーーもう!!!ため息ばっかうるさーい!!」
「うっわびっくりした。」
今日は店の定休日。
が、秋の新メニューや、模様替えやら何やらで、今日は店のスタッフ全員が集まって会議をしている。
そんな中で、急にやっちゃんが叫ぶので集中力が切れてしまった。
「薫っ! さっきから、はあはあはあ、うるさい!
ため息多い! 辛気くさい! テンション下がる!」
「そっ、そんなこと言われたってーーー……」
薫は、俺とやっちゃんと、もう1人のホールスタッフ。
店の最年少スタッフで高校1年生。
母子家庭のためバイトをしながら家計や、自分のお小遣いを稼いでいるって聞いた。
そんな薫が、最近、というか今日は特に、やっちゃんの言う通り、ため息が多い。
やっちゃんみたいに言うわけじゃないけど、いつもの薫にしては、様子が変だった。
「薫、どうした? 何か悩み?」
「な、やみ、というか…なんていうか……はあ。」
ごにょごにょと小さな声で喋る薫。
いつもならやっちゃん同様にテンションが高くて、店の雰囲気を明るくする役割があるのに、今日はなんだか暗い。
「んーーーー……」
今度はため息じゃなく、唸りだした。
「……はぁぁぁあ……」
かと思えば、ため息。
「もーもーもーもーもーもー。」
今度は、もーもー、言って…
「……はぁぁあああああああ」
「薫ほんとにうるさい! 何なの今日まじで!!」
まあ、そりゃやっちゃんキレるよね。
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