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未完成な復讐
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「……美味しく出来た、のか……?」
昔から料理系は得意だった。
だから芦屋と樹ちゃんに俺が一番自信のあるお菓子を作って、手紙を書いて、お礼をしようと思った。
思ったのはいいけれど……
「…やっぱ男がチョコケーキとか作るって引かれるかな、それとも2人とも甘いのが苦手でいらないとか言われたら俺、凹むぞ……」
昨日からずっとこの調子で、なかなか吹っ切れない。
というか無理だ。
薫が言っていた気持ちが今なら分かる気がする……
「気が重い……。 っいや、まだ芦屋達が来るって分かった訳じゃねーし!
あげるって決まったわけでもねーし!」
そうだ、この1ヶ月程2人とも店に来てないようだし。
とりあえず作って、店の冷蔵庫に入れておいて、これで来なかったらみんなにあげるってことでいいだろう。
「よし、そうしよう。」
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