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未完成な復讐 R15
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「ッあ…! も、っやめてっ…っンぁあ!」
「……っん……ンン」
腰が半分抜けかけて俺と、俺のちんこを咥えてもごもごする鈴瀬さん。
足が、がくがくするし、風呂場の温度で頭がぼーっとするし、何より芦屋の事が頭から離れなくて、この行為が嫌で嫌で仕方なくて、等々俺の瞳からは涙が流れ出てきた。
「ッふ……ぅ…っやだ、ぁ…もやだ、ッあっひッ、あっ、あっ、離してッヤダヤダ!」
イク限界のとこまできて、射精感が増す。
鈴瀬さんを引き剥がそうと、肩を押して「やめてやめて」とグイグイ押すのに、鈴瀬さんは一向に刺激し続ける。
甘噛みしたり、裏筋を舐められたり、先っぽを舌でぐりぐりされたり、もうッ無理っ。
「ヒッっあ、イク、イクッ……っ!」
「んっ。」
我慢出来なくて、溜まってたモノ全てが鈴瀬さんの口の中に放たれた。
俺はただただ、悔しいのか、辛いのか、でも多分悔しいんだろう。
最後の最後まで芦屋の顔が離れなくて、ずっと芦屋の事を考えて、芦屋に触れて欲しかったなんて思って感じてた。
「ッひ…ぅ…っう…ぅも……っやだ、ッ、たちばなぁ…っ」
もう嫌だ…っ。
芦屋に、橘に会いたい、こんなの嫌だ。
会いたい、会いたい。
橘に会いたい。
抱きしめて欲しい、触れて欲しい、名前を呼んで欲しい、あの優しい声、表情で、あの大きな手で、強く抱きしめて欲しい。
「……ヒロ……今誰のこと思って泣いてる?」
「……ッ……っぅ…ぅ…ぅ……」
「誰を思い出して、泣いてる? 誰に触れて欲しい?
誰に抱きしめて欲しい?
俺じゃなくて、誰にって思った?」
風呂場から出て、脱衣所に置いていたバスタオルを頭から被せられる。
頭を撫でているのか、髪を拭いてくれているのか、鈴瀬さんは、わしゃわしゃとバスタオルで頭を摩る。
鈴瀬さんの質問に答えられないまま、やっと涙が止まり、「どうして……」とだけ小さくと言った。
鈴瀬さんは、ふぅー。と息を吐いた
そして、俺を抱きしめて、「酷い事して、ごめん」と謝り、こう続けた。
「……ヒロ……今日で俺たちのこの関係は終わり。
俺はこれ以上好きな奴がいるってわかってる奴を抱かない。
今も本気で最後に抱きたいと思った。けど、あんな表情されたら抱けるわけない。
だから最後だけ……最後にキス、させて…」
俺は少し驚きながらも、鈴瀬さんの言葉に何処か安心してしまった。
でも反対に鈴瀬さんは急にどうしたのか、色んな疑問で分からなかった。
そんな俺を見て、鈴瀬さんは微笑んで、また、小さくこう言った、「さよならだ、紘」と言った。
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